今月から月始めのレビューはプライズ以外のフィギュアのレビューをお送りする試みをスタートしてみようと思います。
今月はマックスファクトリー POP UP PARADEシリーズ、冴えカノ 加藤恵 バニーver.をレビューします。
この商品の情報が出た時に「タイトーのプライズと同じ衣装だな」と思ったのは私だけではないはずです。
というわけでそちらと見比べながら、レビューをしていこうと思います。
【全身】
バニー服姿でこちらを振り返るポーズです。
バニーの耳があるためか、頭頂部から足元までのスケール感はこれまでのこのシリーズよりも小さめなように感じられます。
【顔・髪】
アイプリントはかなりシンプルで、黒目部分の塗色は3色しかありません。
口も縁取りがかなり太く、全体的に大味な印象が拭えないのと、あまり加藤っぽい顔立ちには見えないように感じてしまいます。
髪は塗装はされていますが、あまり色変化などは見られず、おそらく単色だと思われます。
造形も毛束一つ一つがはっきりとしているというよりは、平面に凹凸をつけているような感じで、プライズフィギュアと大きな違いを感じられません。
後頭部の毛先もパーツ分割上実現できる最低限の立体的な形状、といったところでしょうか。
POP UP PARADE公式ページの画像で見る限りはそれほど悪い印象はなかったのですが…全体的にデコマスからの劣化が激しいですね。
【上半身】
ピンクのフリルの付いたバニースーツです。
スーツ本体は艶のあるクリア塗装が施されており、バニースーツの持つエナメル感がよく表現されています。
フリル部分はタイトーは別のクリアパーツにすることで塗装を避けていましたが、こちらは塗装で仕上げられています。
ただベースの素材の色が黒っぽいためか、所々塗りきれていない箇所が目立ちます。
造形は好みはあると思いますが、個人的にはタイトーの方がメリハリが効いていて良いように感じます。
肌の質感は流石にこちらが良いですが、色味はこちらの方が黄色っぽく、より健康的な肌の色に感じやすいのはタイトーの方だと思います。
【下半身】
脚は濃淡2色に塗装されており、色味的にはこちらの方がメリハリがあるように感じます。
脚の造形はディティール感はありますが、やや太さのメリハリに欠ける印象です。
ポーズはタイトーの方がより体つきの魅力を感じ取りやすいでしょうか。
お尻のサイズ感やくびれのメリハリなどもタイトーに比べると控えめでしょうか。
【台座】
いつもの六角形の台座ではなく、円形のものになっていました。
【総評】
タイトーのフィギュアと並べて撮ってみました。
残念ながら、フィギュアとしての魅力はタイトーの方が高いと言わざるを得ません。
販価4800円もするフィギュアと原価800円のフィギュアの出来が大して変わらないならともかく、800円の方が良くできているというのはマズいんじゃないでしょうか。
消費者の立場としては、真っ当なスケールフィギュアの1/4〜1/5分くらいの代金を出しているわけで、その分より魅力的な製品の開発に努めてほしいと思ってしまいますね。
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