5月のクレーンゲーム景品以外のフィギュアレビュー兼GW企画として、3月に発売されたタイトーくじ 初音ミク 39の日 記念くじのA賞/B賞フィギュアをレビューします。
今日は、A賞の胸像フィギュアです。
バンダイの一番くじでも、リゼロのレム・ラム・エミリアの胸像フィギュアというのがあり、割と頻繁に中古ショップで見かけたりしますが、それと似たようなコンセプトのフィギュアでしょうか。
通常のタイトープライズフィギュアとどの程度クオリティが異なるのかも気になるところです。
【全身】
オーソドックスなミクの衣装の胸像です。
気になるサイズ感は縦横とも17cm程度で、頭部の大きさが6.5cmくらいでしょうか。
ミクの身長が公式設定だと158cm、仮に7.5頭身くらいだと仮定すれば、およそ1/3.2スケールくらいの大きさです。
元イラストを担当されたのはマジカルミライのイラストなども担当された藤ちょこ先生です。
初音ミク10周年の時に描かせていただいた色紙イラストが胸像フィギュアになります🎉
— 藤ちょこ-fuzichoco- (@fuzichoco) 2023年3月4日
「39(ミク)の日 記念くじ」でゲットできます!https://t.co/Lw98M0T5LI pic.twitter.com/K2U4VHmNp0
【顔・髪】
顔自体がかなり大きいのもあって、口の中や眼窩など、立体感のある顔の造形となっています。
アイプリントも非常に多くの色が使われており、とても可愛らしい顔立ちになっています。
ネガティブな要素としては、やや口の縁の部分の塗装が荒れ気味な点と、肌の表面にテカリの強弱が見られる点、頬に黒い汚れが付着していた点でしょうか。
やや製造品質面が怪しくなってきました。
髪はタイトーらしく先端がクリアになるタイプで、基本的に塗装で仕上げられています。
造形は非常に立体的で、角の立ったシャープな造形が見どころです。
インカムやヘッドホンは塗装ではなくプリントのようで、多少のズレはありますが、はみ出しなどは見られません。
ピンクの髪飾りはダボ穴がある箇所もありますが、接着剤で止まっているだけの箇所もあるので取り扱いには注意が必要そうです。
髪周りのネガティブなポイントは大きく2つで、前髪の塗装の手直し跡と思われる箇所が目立つ点と、後頭部のヘッドホンのバンド部分が、頭側とバンド側で合っておらず頭側のダボがかなり目立ちます。
やはり製造上の問題のウェイトが大きいですね。
【上半身】
オーソドックスなミクの衣装です。
ちょうどお臍から上くらいの位置が見えている感じでしょうか。
元イラストではインカムに手を添えるようなポーズでしたが、こちらは両手とも異空間に繋がっているようです。
服本体は成型色に塗装で仕上げられています。
造形以上に影が落ちて見えますが、影になる部分はエアブラシで濃い目の色が塗装されているようです。
肌の部分はつや消しの処理が行われているようですが、所々ムラになって見えてしまっています。
左肩の「01」のプリントは綺麗に入っていました。
袖はクリアな質感が再現されていますが、こちらもムラが目立ちます。
体側は塗装のはみ出しやズレは比較的少ないのですが、ムラが目立ちますね。
【台座】
黒い長方形が生えた台座です。
見る角度によっては白いバリの跡が目立ちます。
【総評】
大きく存在感があり、引きで見れば良くできているフィギュアなのですが、近くで見ると粗が目立ちます。
理論上は1000円で取れる人もいるかも知れませんが、大抵の人は数千円〜一万円ちょっと掛けて入手するものなので、相応の製造品質を満たしてほしいものです。