昨日のA賞 胸像フィギュアに続いて、今日はB賞の描き下ろしスケールフィギュアをレビューします。
ここまで見てきたタイトーくじのフィギュアはすべて製造上のネガティブな要素が目立つフィギュアでしたが…こちらはどうでしょうか。
【全身】
白い百合の花をモチーフにしたフィギュアです。
元のイラストを担当されたのはAnmi先生です。
プライズではフリュー BiCute Bunniesシリーズの白うさぎミクで一度フィギュアが登場していますね。
こちらのpixivFanboxにて衣装のスケッチを含めてデザインが公開されています。
ゼロからイメージを起こしてポーズを決めるまでの一連のプロセスから、考え抜かれたデザインであることが分かるページとなっており、非常に勉強になるページです。
【全身】
顔はAnmi先生の特徴を正確に再現しており、どの角度から見ても自然な仕上がりです。
このあたりはタイトーのゲームセンター景品のフィギュアのノウハウがよく活かされているように感じられます。
髪もお馴染みの先端がクリアになるタイプですが、右ツインテールの根元付近に茶色い汚れが付着しているのが惜しいポイントでしょうか。
広がりのある髪形状で、立体感は良好です。
目立たないところではありますが、所々塗装が剥がれているのも惜しいですね。
【上半身】
イラストのデザインを再現した衣装です。
胸元の白い布とスカートの布以外は基本的に塗装されているようで、緑色の部分にはグラデーション塗装が入るなど、全体的な質感は良好です。
百合の花をマイクに見立てているのは面白いアイディアですね。
肌の質感はマットで、こちらも好印象です。
惜しいポイントとしてはやはり塗装でしょうか。
跳ねや塗ったあとの擦れが見られる他にも、溶液が垂れて少しテカって見えるような箇所がありました。
【下半身】
ハイヒールにつま先部分のないオーバーニーソックスです。
ミクにしてはやや肉付きがよい形状で、こちらもイラストの表現を忠実に再現しています。
左脚側の足首の紐に接着剤跡が見られたのと、ややダボへのハマりが甘いのが気になるでしょうか。
あと、このフィギュアは左足の外側でしか足元の百合の花と固定されていないため、やや強度的には不安な感じがします。
スカートの内側は鳩尾のすぐ下くらいまで造形されています。
お腹からおへその造形もすごく綺麗なのですが…センシティブになりすぎるので画像で貼るのはやめておきます。
【台座】
百合の花のオブジェのついた台座です。
フィギュアの大きさに対して小さめですが、安定感自体は悪くはありません。
【総評】
製造品質の問題は色々とありますが、それ込みで言えばこちらのB賞の方が満足度は高いでしょうか。
ゲームセンター景品の延長線上にある方が製造上も無理が生じづらいのかも知れませんね。