3/28リリース、タイトー AMP+シリーズ、デート・ア・ライブIV 夜刀神十香をレビューします。
2月に出た狂三のフィギュアと対になる作品でしょうか。
これまでAMPシリーズといえば（着せ恋の雫コス海夢という例外はあるものの)ほとんどのフィギュアが他のフィギュアシリーズで実績を積んできたキャラクターばかりなので、Aqua Float GirlsシリーズとCorefulの和装だけリリースされてきた十香がこのシリーズに来ること自体、このシリーズのコンテクストからはかなり外れている気がしますが…
本当にこのフィギュアが出るまで気づいていなかったのですが、ちょうど春アニメで5期が放映中なんですね。
なので、実績のあるキャラクターのフィギュア化という方向性と言うより、雫コスと同じく直近放映されたアニメ作品のフィギュア化という文脈で見た方が良いかも知れませんね。
【全体】
・大きさ・存在感: 4.5/5
・カラーリング: 4.5/5
・バランス: 4/5
霊装 神威霊装・十番（アドナイ・メレク）姿で、大剣を構えながら駆け寄るようなポーズです。
恐らくアニメ版デート・ア・ライブIVの公式サイトに載っているピンナップをベースにしているようです。
高さは21cmと少し大きい程度ですが、横幅がおよそ17.5cm、奥行が16cmと三方向ともに大きめのディメンションを持っているフィギュアです。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 4.5/5
・顔の塗装・質感: 3/5
・髪の造形: 4.5/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4.5/5
・総合評価: 4/5
可愛らしくもキリッとした眉と大きく開かれた口が精悍な印象の顔で、アイプリントはアニメ版に準拠した作りになっています。
口の造形を含めた顔の造形は良く、どの角度から見ても自然な作りになっています。
頬の右側にはやや毛羽立ったような跡が見られますが、このフィギュアは全体的に肌の質感があまり良いとは言えないのが残念なところでしょうか。
髪は先端がクリアになるタイプのもので、毛先以外の部分も成形色になっています。
髪の造形は非常に良く、ボリューム感のある髪が後方に長く流れて広がっていく様子や、前髪のはっきりとした凹凸表現など、造形面では申し分のない作りだと感じます。
ただ所々表面に成形不良に起因すると思われる凹凸が見られたのが今一つなところでしょうか。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 3/5
・衣装の造形: 5/5
・衣装の塗装・質感: 4.5/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 5/5
・総合評価: 4.5/5
まず何と言ってもそのボリューム感と造形の細かさに圧倒される、それがこのフィギュアの身体部分の印象でしょうか。
この複雑な衣装をプライズで表現できている自体が驚くべきことではありますね。
紫色の甲冑の部分は金色のパーツが成形色、その下に着ている黒い布地の部分は黒い部分が成形色です。
紫色の部分の塗装箇所が非常に多いフィギュアではあるのですが、塗装のはみ出しなどはあまり見られず、右の手首の甲冑の塗装が一部荒れている程度でした。
身長から考えれば1mはありそうな大きさの大剣は剣の中の青いラインが省略されています。
ただ造形自体はしっかりと表現されているので、甲冑側でも省略されているラインなどと共にプラモデル塗装用のマーカーで塗装してみるのも良いかも知れません。
下半身側は薄いピンクのスカートになっています。
公式サイトのイラストだと透けるような表現が見られましたが、こちらのフィギュアでは普通に不透明な素材で表現されています。
このスカートの前面部分は所々小さな粒子上のものが表面に見られるようになっています。
スカートの後ろ側にはそのような問題は見られず、スカートだけでなく手のグローブや左手の甲冑にもそのような箇所が見られたので、恐らく組み立てられたあとに何かしらの塗料が粒子状になって飛んだのだと思われます。
脚はリアル寄りの造形で、ある程度筋肉の存在も感じさせるようなメリハリの付いた形状です。
スカートは後方が大きく広がるような形状になっており、内側の様子を確認するのは容易で、黒い下着の形状も容易に見て取れます。
ただあまり下着部分については作り込まれておらず、下着というよりもアンダースコートみたいな感じの扱いなのかも知れません。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4.5/5
・付属品の品質: 3.5/5
すりガラス状に加工された丸い台座で、内側に立体的な十字の模様が見て取れます。
写真には写っていませんが、右膝部分を支える補助用のステーが付属します。
【総評】
・総合評価: 4.5/5
造形面では非常に優れているフィギュアで、ここだけ見れば満点でも文句はないと思うのですが、全体的な塗装の質や成形色部分(特に肌)の質感が気になってしまうのが惜しいところです。
とはいえ、これだけの複雑かつボリューミーなフィギュアがゲームセンターの景品として並んでいることは純粋に凄いと思うので、気になる方は是非入手してみていただければと思います。
