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【3.5/5】リコリス・リコイル Trio-Try-iT Figure -錦木千束- (フリュー)

【基本情報】
商品名         :リコリス・リコイル Trio-Try-iT Figure -錦木千束-
発売日         :2024/8/23
メーカー       :フリュー
シリーズ       :Trio-Try-iT
作品名         :リコリス・リコイル
キャラクター   :錦木千束
ここから3回連続でフリューのTrio-Try-iTのレビューが続きます。
まずはリコリコの千束から観ていきましょう。
制服姿のフィギュアはこれまでセガタイトーからリリースされていますが、いずれもクオリティは微妙だったので、今度こそ満足の行くクオリティであることを期待したいですね。


【関連レビュー】
これまでの制服姿の千束のフィギュアはこちら

ho-ji-cha.hatenablog.com

ho-ji-cha.hatenablog.com



【全体】


大きさ         :
高さ22cm * 幅7.5cm * 奥行8cm
プライズフィギュアとしてはやや大きめのサイズ感ですが、Trio-Try-iTとしては標準かそれより少し小さいぐらいのサイズ感です。

バランス       :
走るようなポーズなので、若干不正確な数字かもしれませんが、6.3〜6.5頭身程度との結果が出ました。
身体のバランスはあまり特筆する部分はなく、割とセガタイトーとも似通っているように感じます。

衣装・ポーズ  :
走りながら銃を構えたポーズです。
トリガーに指をかけているので、まさに撃とうとしている瞬間のような集中力を感じさせる表情でもありますね。


【顔・髪】


アイプリント   : 3.5/5
これまでのフィギュアでも紆余曲折あった千束のアイプリントですが…このフィギュアのプリントもなかなか特徴的な作りをしていて、縦に細長く比較的明るめのカラーリング、縁取りは太めな黒目のデザインになっています。
これまでの作品を含めて見てきた中で、黒目に丸さがないとあまり顔が似ないような傾向があるように感じていますが、このフィギュアもアニメ版とは顔の雰囲気が違うように思います。

 


顔の造形        : 3.5/5
顔の塗装・質感  : 4/5
顔の造形も特徴的で、特に方法の違いが鼻とほぼ同じぐらいの高さまで上がってきているのが大きく作用しているように感じます。
口のラインはプリントで表現されているほか、チークの着色も見られますが、まぶたの上側のピンクの影のようなプリントがあまり周囲と馴染んでいないのが気になるところでしょうか。

顔のバランス   : 3.5/5
こう言っては何ですが、割と癖が強めの顔ではあるので、上下方向が苦手なのかと思いきや、上下方向の深めの角度からではそれほどバランスは大きく崩れないような印象でした。
一方で視線の反対側になる向きの水平方向から見た時の違和感はかなり大きめで、頬の位置の高さが悪目立ちするような顔立ちになってしまっています。


髪の造形        : 3.5/5
髪の塗装・質感  : 4/5
髪は全体的に塗装されており毛先や後頭部などは濃い色への色味の変化なども感じられます。
造形の方は顔ほどではないにしても若干癖の強さが見られ、おでこ部分が若干なだらかな印象の造形で表現されています。
サイドの髪には若干動きも感じられますが、せっかく駆け寄るようなポーズなので後頭部付近の髪ももう少し靡くような表現があっても良いように思います。


【身体】


素肌の造形      : 3.5/5
素肌の塗装・質感: 3.5/5
上半身の肌についてはあまり書くことが無いので、銃について見ていくと、マズルの部分のトゲトゲなど千束の銃としてしっかりと造形されていることが分かります。
ただ手の大きさに対して、若干銃の方のサイズが小さめのような感じはしますね。
この辺りのスケール感の正確さは以前のセガのものの方が優れていたかもしれません。


脚は正面から見ると比較的すらっとした細めのボディラインの印象ですが、横方向から見るとしっかりとした太さのある太ももの形状になっています。
膝周りは多少凹凸がつけられていますがデフォルメは強めで、折り曲げた方の脚の膝は丸まったような形状となっているため、ややゴツいような印象を受けてしまいます。
肌が全体的に白っぽい色で、多少光の反射は見られるもののギリギリ許容範囲内と言ったところでしょうか。

 


衣装の造形      : 4/5
衣装の塗装・質感: 4/5
リコリスの制服はセガタイトーと比較すると全体的に落ち着いた色合いで、衣装のシワも比較的少なめに表現されているような傾向にあるように見えます。
質感についてはプライズなりではあるものの、タイトーのものと比べると格段によく、表面のムラなどが気になるような部分は数える程度しかありませんでした。
装飾面ではベルトのラインは塗装で仕上げられている他、肩のリコリスのマークはプリントで仕上げられており、適度なディティール感があります。
ただ左腕の袖口に白っぽい塗料が飛んでいたことだけは残念なところですね。


下は黒いソックスとローファーですが、脚側のパーツとソックス側のパーツの合わせが甘く、浮き気味になっているのが目立ちます。
スカートの内側は下着の上端付近まで造形されており、白い下着も比較的細かく表面の縫い目の形状が表現されていました。


【台座】


評価(台座)   :4/5
臙脂色の円盤に濃い赤のプリントです。


【総評】
総合評価     : 3.5/5
顔周辺の造形やアイプリントに若干癖が見られるのがネガティブな要素ではありますが、首から下は比較的癖が少なくまとめた印象のフィギュアです。
点数的にはタイトーのものよりも下ですが、バランスで言えばこちらの方が良いという方がいてもおかしくはないほどには僅差かなと思います。