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【4/5】リコリス・リコイル Aqua Float Girls フィギュア 井ノ上たきな (タイトー)

【基本情報】
商品名         :リコリス・リコイル Aqua Float Girls フィギュア 井ノ上たきな
発売日         :2024/8/17
メーカー       :タイトー
シリーズ       :Aqua Float Girls
作品名         :リコリス・リコイル
キャラクター   :井ノ上たきな
7月末に千束のフィギュアがリリースされましたが、月を跨いで8月の割と早い段階でたきなのフィギュアが来ましたね。
千束の方は衣装の透け感や見えづらい部分の衣装のデザインにもこだわりを感じる作りでしたが、こちらはどうでしょうか。


【関連レビュー】
これまでのたきなのフィギュアはこちら

ho-ji-cha.hatenablog.com

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【全体】


大きさ         :
高さ11cm * 幅10cm * 奥行10.5cm
こちらも台座込み数値です。
サイズ感自体は千束とそれほど違わないでしょうか。

バランス       :
座りポーズのフィギュアなので正確には分かりませんが、おそらく6.5頭身程度のはずです。
千束とは対照的に細身な身体のバランスで、浮き輪の穴に対して千束は腰の左右が浮き輪に接触して多少浮くような感じがあったのに対して、たきなは割と横方向に遊びがある感じになっています。

衣装・ポーズ  :
麦わら帽子に青い上下セパレートタイプの水着を着た姿です。
水着の上は長めのフリルが付いたデザインとなっており、ボディラインが直接出ないようなデザインになっていますね。


【顔・髪】


アイプリント   : 4/5
アイプリントのデザインはDesktop Cuteシリーズのものとほぼ同じ仕様で、発色は良く千束の方とも良くバランスが取れた作りになっているように感じます。
瞼のラインは千束と同じのようですが、眉毛の線は黒一色でこの辺りは多少簡素な印象を受ける部分です。

顔の造形        : 4/5
顔の塗装・質感  : 4/5
千束やDesktop Cute時のたきなと比較しても頬がほっそりとした形状で、頬や目の周辺の立体感は薄めですが、鼻は千束よりも高く尖った造形になっています。
小さく開いた口は2色で塗装されておりこの点は良いのですが、正面方向から見ると鼻の先端がかなり黒っぽい色合いになってしまうのが残念なところでしょうか。
髪の色が暗いからかと思いましたが、髪の色が暗いフィギュアでも鼻が暗くなっていないフィギュアもあるため、何かしらの仕様上そうなってしまっているものと思われます。

 


顔のバランス   : 4/5
顎が細めの形状なので、上方向から見ると頬から顎に掛けての先細り感が強調されるような感じがしますね。
水平方向からも気になりそうな作りではありますが、鼻が高めなのでそこでバランスを取っているような印象です。

髪の造形        : 4/5
髪の塗装・質感  : 4/5
髪は根本から毛先に掛けてが成形色→クリアになるタイプですが、クリア部分以外の質感はそれなりといったところで、千束に比べると若干見劣りする印象です。
2つお下げにした髪の造形は前方に靡くような形状になっており、派手さはありませんが立体感は十分です。


魅力・その他   : 4/5
頭にはつばが広めの白いリボンが巻かれた麦わら帽子を被っており、帽子の表面のテクスチャはモールドで表現されています。
またお下げを止めているシュシュっぽいヘアゴムは紫色っぽいクリアパーツで成形されており、軽やかな印象の仕上がりです。


【身体】


素肌の造形      : 3.5/5
素肌の塗装・質感: 4/5
先述の通り千束とは対照的な体つきで、肋が浮くほどではないものの直線的なお腹周りで、低い腰の位置と浅いおへそがどこか男性っぽさすら感じさせるような造形です。
パレオの下の水着も胸の表現はほぼ見られず、こう言っては何ですが所謂寸胴体型になっています。


脚は横方向から見るとそれほど千束と太さに違いが無いように見えますが、腰の大きさやお尻周辺の肉のつき方などはやはり細めに表現されているように感じます。
ただ、上半身側に比べると丸さや柔らかさを感じる部分もあり、大分女性的な造形になっているでしょうか。
肌の色は千束と比較すると、本当に僅かにですが赤みが強く濃いめの色合いで表現されています。
質感は例によって手先足先がややテカりが強めになっているでしょうか。


衣装の造形      : 3.5/5
衣装の塗装・質感: 3.5/5
上下青で揃えた水着の上の方はチューブトップの上にパレオがついたようなデザインとなっており、パレオの部分はごく僅かに透けるような作りになっています。
ただあまり透明度は高くないため、僅かに光を透過しているのが分かる程度でしょうか。
千束の水着がしっかりと認識できるTシャツの透け方と比べると、雲泥の差と言わざるを得ないですね。


水着の下は股上が深めで、おへそのすぐ下のくらいの位置まで布地があります。
ヴァイスシュヴァルツのカードの水着で似たようなデザインのものがありましたが、下のパレオが無く股上の深さもこちらの方が深めなので、この辺りは意識的に違いを作り込んでいるようです。
ただそれによってより魅力的になっているかと言うと…残念ながら全くそういう感じはしませんね。


魅力・その他   : 3.5/5
何というか…ここまで褒めるところのないタイトーのフィギュアはあまり無い気がします。
ビルドクオリティ的な問題があまり無いのは良いことですが、見どころとか魅力とかそういった企画面での作り込みが感じられませんね。


【台座】


評価(台座)   :4/5
水流を模した台座と青い浮き輪です。


【総評】


総合評価     : 4/5
辛うじて4点といったところで、千束とは明らかに熱の入れようが違うフィギュアになってしまっているように感じました。
Desktop Cuteシリーズでも似たような傾向があったので、タイトーの担当者は千束推しなのかも知れませんね。
ただ、どちらか片方だけ高クオリティというのは作品のファンにとっては残念なことだと思うので、ある程度バランスが取れるようにした方が良いのでは…と思いました。