11月最初のプライズ以外のフィギュアレビューは、グッドスマイルカンパニー Pop Up Parade、咲うアルスノトリア ピカトリクス 猫王国 ver.をレビューします。
私がPop Up Paradeを買う際は大抵の場合少しはその作品がどんな作品かを知っていることが多いのですが、このフィギュアは全くどんな作品か知らないまま商品画像だけで購入を決めました。
直感的に好みだなと思って購入を決めたわけですが、果たしてその直感は合っていたのか見ていこうと思います。
あとプライズフィギュアの方では最近、項目別採点を取り入れていますが、ブライス以外のフィギュアでは元々採点はしていなかったので、今回も特に採点はなしでお送りします。
【全体】
原作ゲーム内の夏のイベントで登場した、ビキニのような露出の多い衣装で、猫の手招きをしたポーズです。
大きさはおよそ19cmで、Pop Up Paradeとしては少々大きめのサイズ感でしょうか。
【顔・髪】
アイプリントは塗り分けのはっきりしたタイプのもので、瞳の中は3色と決して色数が多いわけではありませんが、サイズ感なりの細かさは感じられます。
口は舌の部分と比較して、縁取りの方がやや明るめな色で表現されてはいますが、造形自体はしっかりとしているのでそれほど違和感はなく見れます。
髪の造形はよく、長く伸びた髪の毛先がウェーブを描きながら、徐々にボリューム感が減るような造形が魅力的です。
前髪やもみ上げなどの毛も、毛先の角がしっかりとしたシャープな形状で、猫耳につけられた金属質な飾りの形状からも動きを感じます。
髪は全体的に塗装されており、質感も悪くはありません。
気になるポイントとしては、顔に限らず肌全体に言えることではあるのですが、あまり目立ちはしないものの、所々表面に強く擦れたような跡が見られることぐらいでしょうか。
【身体】
なかなか複雑な衣装ですが、細かな装飾も含めて比較的丁寧に塗装が施されており、価格を考えれば十分な再現度と言って差し支えがないレベルです。
衣装の造形も細かく、例えば胸の上の4つ並んだ青い飾りは肌につくような形で造形されていてもおかしくないと思うのですが、しっかりとパーツを分割した上で、肌の部分と接触しないような造形になっています。
そして何より私の購入の決め手となったのが肌の造形で、商品画像通り魅力的なボディラインのフィギュアに仕上がっていました。
腰から下のボリューム感が大きめのバランス感で、特にお腹部分のメリハリの効いたアウトラインと、深みのあるお臍、なだらかな下腹部が特に気に入りました。
後ろから見ると、大きな剣と白い腰の布が目立ちます。
正面と比較すると背中側は肌の造形は若干控えめでしょうか。
脚の造形もよく、膝周りはシンプルながらも内腿の肉付きで柔らかさとディティールを感じさせる造形になっています。
右腿の上側や腰の布端に茶色っぽい塗料が付着している箇所も見られますが、価格と作り込みのレベルを考えれば、これぐらいはご愛嬌と言ったところでしょうか。
そして今更気づいたのですが、このフィギュアは肌と一部衣装の茶色い箇所以外はほぼ全て塗装で仕上げられているようでした。
いつもプライズフィギュアだと質感のことばかり書いているような気もしますが、今日はそれがなかったので、自分でも少し驚いています。
腰の布で隠れて見えづらいですが、下から覗き込むようにすればお尻の様子も見ることができます。
腰の横幅の大きさに比べると、肉の厚みは少なめな感じでしょうか。
【台座・付属品】
白い円盤です。
【総評】
ディティール感や質感も良く、何より造形が素晴らしいフィギュアでした。
これは買って良かったと自信を持って言えるフィギュアですね。
