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【企画】タイトーくじ 初音ミク 39の日記念くじ 2nd season B賞 スケールフィギュア ~Melty Sugar ver.~ (タイトー)

ゴールデンウィークのクレーンゲーム景品以外のフィギュアレビュー、2日目の今日は、3月に販売されたタイトーくじ 初音ミク 39の日記念くじ 2nd seasonのB賞、スケールフィギュア ~Melty Sugar ver.~をレビューします。
このくじを買った際に、同時購入者の方がいて並ぶパターンに初めて遭遇したのですが…中々あれは怖いものですね。
私の番が回ってきた時にA×1, B×2が残っていたのですが…いずれにも当たらず、ただ相手の確率を高めただけという状況になってしまいました。
その後相手にB×2を抜かれてしまったので、この賞は自引きではなく、フリマサイトで購入したものになります。
イラストを担当されたのはTam-U先生で、丸顔で少し幼さを感じさせる顔つきと、砂糖を思わせる白い甘めの衣装のイラストがベースになっています。

それではどのようなフィギュアになっているか、見ていきましょう。

【全体】


イラスト内に描かれている要素をほぼ全て網羅したデザインのフィギュアです。
「スケールフィギュア」とのことで明確にスケール感を意識した作りになっているのかと思いましたがそんなことも無く、19cmちょっととタイトーのプライズフィギュアでよく見かけるようなサイズ感に収まっています。
強いてスケールを設定するのなら1/8くらいでしょうか。

【顔・髪】


アイプリントは全体的に色味が薄めな作りで、瞳の中の塗り分けは割とはっきりとした作りになっています。
この色の薄さは狙って作ったものなのかそうでないのかは気になるところですが、口の方のカラーリングは普段と変わらずはっきりとした色合いなので、少しミスマッチな感じはしますね。

 


髪は全体的に塗装されており、毛先にかけてはクリアになるようなグラデーションが施されているため、普段のプライズフィギュアと大きくは違わないものの満足できるレベルの質感にはなっているように感じます。
髪の造形は最近のミクとしてはややシンプル寄りで、もう少し動きによる左右のツインテールの動きの違いなどが見られると嬉しいでしょうか。


頭の横にはピンクのリボンと白い立方体状のキューブが接着されています。
白い角砂糖のイメージなのだと思いますが、この辺りはもう少し意匠性のあるものでも良かったかも知れません。

【身体】


明るめのグレーに青緑色の縁取りのラインの入った布地など、普段のミクの衣装の要素も取り入れつつ、腰の周りの飴玉や大きめのリボンなどメルヘンチックな要素も見られるドレスです。
普段のクレーンゲームの景品とは製造に掛けられるコストが違いそうなものですが…全体的に成形色部分が目立つのが実態ではありますね。


全体的に白い部分が多いフィギュアではあるのですが、その大半の部分は無塗装の成形色で、質感はあまり良いとも言えない部分も見られます。
特に両腕の手袋からアームカバーにかけてや、スカートの白い部分は表面に細かな模様がいくつか見られ、あまり見た目が均質とは言えないような状態になってしまっています。


造形はご覧の通りかなりしっかりとしており、腰から下のスカートの大きく広がった感じがアイドル衣装のような雰囲気を醸し出しています。
普通はイラストになかった要素はあまり表現されることはありませんが、腕には普段のミクと同様「01」の数字が追加されていますね。


脚はミクとしてはかなり肉付きがしっかりとしており、膝自体も少し大きめなのと、太ももがかなりむっちりとした印象の造形に仕上がっています。
白いソックスと靴は塗装が施されており、この点の質感は衣装に比べると良いように感じます。


ただ、惜しい箇所も2箇所ほどあり、右の脛にやや凹んだような跡が見られるのと、右のブーツの表面に接着剤のような白い固着物が付着していました。
特に後者は、ゲームセンター景品と大差ないレベルの品質管理レベルでないと我々の手元には届かないはずなので、年に一度の特別な景品としては大分微妙な印象になってしまいますね。


全体的にスカートはふわっと持ち上がっているので、軽く覗けば内側の様子はよく見えるようになっています。
白い下着の上にはお腹の表現も見られますが、お臍までは見えないのと、下着の造形もあまり細かくは行われていないので、少々肩透かしな感じはするでしょうか。

【台座・付属品】


ミルクのような白い液体が飛んだような表現の台座です。

【総評】
昨年のタイトーくじのB賞と比較すると全体的にプライズ感が強く、見どころも少なめな感じがしました。
明日はA賞のフィギュアをレビュー予定ですが、そちらのフィギュアは去年を超えているような出来であることを期待しましょう。