8/30リリース、タイトー Fashionシリーズ、初音ミク Subcultureをレビューします。
タイトーミクの新シリーズですね。
Costumesシリーズが現代的な衣装で、その次のWonderlandシリーズがファンタジーな衣装だったので、このシリーズはCostumesシリーズの現代的なコンセプトに回帰したとも言えそうです。
現代的なファッションはそれこそ無数にあるので、どのような方向に広がっていくのかも気になるポイントですね。
【全身】
初手からかなり振り切った感じの、いわゆる量産型地雷系の衣装です。
このフィギュアの元イラストを担当されたのはあんのあーの先生です。
タイトー様から出るファッションをテーマにした「#初音ミク Fashion フィギュアシリーズ」のデザイン担当をさせて頂きました…!!! pic.twitter.com/LH3w1Q0QAT
— あんのあーの🐰 (@rabbitcapsule) 2023年6月2日
元イラストと比較すると顔の雰囲気はやや異なるように見えますね。
高さはおよそ20cmで、標準的な範囲内で少し大きめといったところです。
【顔・髪】
イラストでは少し首を右に傾けるようなポーズだったのがほぼ正面を見るような形に修正されたのに加え、目の形もかなりタレ目を意識した形状に置き換えられています。
黒目の中のプリント自体は細かく、瞳の部分のハートの模様もしっかりと入ってはいますが、いつものタイトーのような忠実な再現かと言われると微妙なところではあります。
口はイラストと同様ハート型になっていますが、極力不自然にならないような形でうまく落とし込んでいるように感じます。
髪は先端がクリアになるタイプで、全体的に塗装が施されています。
髪の造形自体は悪くはありませんが、イラストと比較するとツインテールの開き度合いもやや抑えられ、重力に従ってストンと落ちているように感じられます。
ツインテールは別パーツにしても良かったのではないかと思いますが、パーツ分割などの都合で難しかったのかもしれませんね。
【上半身】
地雷系ファッションにありがちなゴシックな衣装で、白と黒のカラーリングです。
いずれも基本的に成形色で、白い部分は比較的質感も良いのですが、黒い部分は問題点が目立ちます。
部分的な白化や接着剤のタレなど、細かな部分をあげることもできますが、最も目立つのがスカートのパーツの質感の悪さです。
表面に細かな凹凸が多数見られるほか、細かな傷跡・ヒビ割れなども複数見られ、このパーツだけでかなり外観の質感を損なっていると言えます。
良い点をあげるとすれば、スカートのベルト部分には塗色の追加や光の反射を変えるためのクリア塗装が施され、質感面にも配慮がされています。
最も力が良いのが手に持っているバルーンで、パール塗装による高い質感表現が見られます。
【下半身】
脚は細身で癖も少なめですが、上半身同様製造品質に関する問題は多数あります。
ざっと挙げると、ソックスの塗装のはみ出しや飛び、ももの黒い初期汚れ、左もも外側の細かな表面のひび割れ…あたりが目立つでしょうか。
塗装箇所も多いフィギュアなので、ある程度は仕方がないとは思いますが、それでも最近のタイトーフィギュアと比較すると、著しく悪いと言わざるを得ないですね。
スカートの内側はベルトのすぐ下くらいの位置まで造形されていました。
【台座】
黒いクリアな円盤にピンクのプリントです。
【総評】評点 4/5
期待していたフィギュアなだけに、製造問題の多発は残念でなりません。
次回作以降でしっかり修正されてくることを祈ります…