12/23リリース、タイトー AMP＋シリーズ、初音ミク Birthday 2023 ver.をレビューします。
12月の注目景品その2です。
最近のAMP+シリーズの値動きを見ているとメルカリなどでも1つ2000円台後半にのせてくることが多く、今回のフィギュアもそれなりに値上がりしてくるものと踏んで、相場が形成される前に早めに購入しておいたのですが…
実際のところはそこまで値上がりはせず、リリース後2日目ぐらいには私の読みより500円以上相場が下がっていました。
つまるところ高値掴みをしてしまったわけなのですが、本当に最近は景品の相場が読めませんね。
【全体】
・大きさ・存在感: 4.5/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
スタンダードなミクのイメージに近い衣装で、ライブ中にジャンプしたような瞬間を切り取ったであろう姿です。
フィギュア本体の一番高い位置から地面までがおよそ21cm、マイクスタンドの高さはある程度調整可能ですが、比較的低めの位置に設定してもおよそ24cm程度の高さがあります。
イラストを担当されたのはsaihate先生です。
www.pixiv.net
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4.5/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 4/5
・髪の造形: 4.5/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4.5/5
元のイラストの持つ色の要素をさらに強調したアイプリントで、ここまで来るともう何色使っているかわからないようなレベルです。
物凄く複雑な目のプリントとチークの表現は普段のフィギュアと一線を画する豪華さがありますが、口のラインは単色でシンプルな表現なので、少しバランスが悪いような感じもします。
顔の全体のバランス自体は良いのだと思いますが、前髪が左の眉毛を隠すような形状になっているため、顔の左側を正面に向けるような角度だと見た目が少々不自然になります。
ただ基本的にマイクスタンドを持っている左手で隠れるような角度にはなるため、それほど実害はないかもしれません。
前髪は大きく広がっており、ツインテールもウェーブを描きながら膝付近まで伸びるような表現になっています。
髪は塗装で仕上げられている部分が多く、その部分の質感は良いのですが、ツインテールは根元の20～30%程度のみが塗装で、それ以外の部分はクリアパーツでの色表現になっています。
細めの髪の分岐などはあまり見られず、ボリューム感を保ちながら下に伸びていくような形状になっているので、ややディティール感は感じづらいような気もします。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 4/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
衣装は概ね元となっているイラストの表現を再現できているようには感じますが…AMPシリーズの大きめのフィギュアにありがちな質感問題はこのフィギュアにも見られます。
おそらく何かしらの塗装が入っているであろう、袖やスカートの黒っぽい部分は比較的まだ良い部分なのですが、シャツ本体や袖口のところのフリルなどはあまり質感は良いとは言えません。
特にシャツの白いパーツは全体的に汚れや傷跡も目立ちます。
いずれも表面的なものではありそうなので、磨けば落ちそうではありますが…
良いところをあげるとすれば、造形については躍動感のあふれるポーズと、それに合わせた衣装の表現で、難しいモチーフをそのまま立体化している点は評価に値します。
また塗装も、袖やつま先部分などのグラデーションの表現によって、オリジナルのイラストの持つ色の表現をなるべく再現しようという工夫が感じられます。
脚はミクにしてはボリュームのある表現です。
イラストではスタンドマイクは足の間を通るような表現になっていましたが、さすがにこれを再現するのは難しかったようです。
少し気になるのはスカートの肉厚で、イラストではそれほど厚みのない布地として表現されていましたが、このフィギュアではかなり 厚みのあるパーツで成形されています。
スカートを横方向から見た時に、腰の部分まで見えてしまうのを嫌っての処置なのかもしれませんが、この厚ぼったい感じはかなりプライズ感が出てしまう要因になっている気がします。
スカートは全体的には持ち上がっているので、普通に飾っていても自然と内側が見えてしまいます。
表現されているのは下着のラインまでで、そこから上のお腹部分はおそらく存在しないようです。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: 4/5
レコードを模したであろうドーナッツ状の台座です。
左足を支えるステーと、手に持たせるためのスタンドマイクが付属します。
【総評】
・総合評価: 4.5/5
ボリューム感は大きめで顔の出来も良いのですが…質感がついてこないと言う初期のAMPシリーズを思わせる出来のフィギュアでした。
これならもう少しスケールダウンをして、質感や塗装にお金が掛かっていたほうが満足度は高くなるような気がします。
