【3.5/5】Re:ゼロから始める異世界生活 Luminasta “ラム” -こんこんキツネ- (セガ)

3/28リリース、セガ Luminastaシリーズ、リゼロラムこんこんキツネver.をレビューします。
前回のレムに引き続いてのフィギュアです。
レムの方はタヌキでしたが、こちらはキツネがモチーフになっているようですね。
このタヌキとキツネを対比する文化、恐らく日本固有のものなので、和風な衣装とも中々マッチしたデザインだとは思うのですが、海外の人からしてみたら意味不明かも知れませんね。
プライズフィギュアは国内だとゲームセンター景品以外では流通しておらず、非売品という扱いになっていますが、海外だと普通に販売されている国もあるようで、そういった需要を考えると中々こういう国内でしか通じないようなネタを仕込んだフィギュアは作りづらいのでは無いかなぁと思うのですが、まだまだこういうフィギュアは国際商品というには程遠い世界なんでしょうね。

【全体】
・大きさ・存在感: 3/5
・カラーリング: 4/5
・バランス: 4/5

レムと同じく和風の衣装で、カラーリングがラムに合わせたピンクと臙脂色に置き換えられています。
サイズは帽子ありでちょうど20cm程度、帽子なしで18.5cm強といった程度で、サイズ感自体はラムとそれほど大きな違いは無いでしょうか。

【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3.5/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 3.5/5
・髪の造形: 3.5/5
・髪の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 4/5
・総合評価: 3.5/5

アイプリントを若干レムの方と仕様が異なっており、レムは黒目の部分が単色でしたが、こちらはドット使ったグラデーションで色味の変化が表現されています。
頬のチークも小さめかつ密に表現されていたレムと比較すると、一本一本の線の間隔が広めかつ少し大きめに表現されているのが細かな違いでしょうか。

メガネはレムの方が少しずれて接着されていましたが、ラムの方は比較的パッケージ写真に近しいイメージの位置に接着されているように見えました。
よく見るとわかるのですが、メガネのツルの部分がこのフィギュアは耳にかけられていないため、個体差による位置ずれが発生しやすいのはそういうところに起因しているかもしれません。

帽子が取り外し可能なのはレムと同じで、髪の造形が全体的におとなしめなのも同様でしょうか。
髪が全体的に塗装されており、所々色味の変化が見られるのも同様ではあるのですが、所々髪の色とは違った橙色っぽい塗料が見られるのが少し気になるところでしょうか。

【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 3.5/5
・衣装の造形: 3.5/5
・衣装の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 3/5
・見所・魅力: 4/5
・総合評価: 3.5/5

衣装の基本的なデザインはレムと同じで、腰の前側につけたリボンと装飾の位置が鏡写しになっていること以外は、衣装の仕様的な違いはほぼないように感じられます。
体のバランスについては、レムの方も割と上半身がタイトなイメージの作りになっていましたが、こちらの方はさらに絞り込まれているような印象で、とにかく線が細いという言葉に尽きるでしょうか。

レムの方では手を握ったようなポーズになっていましたが、こちらのフィギュアでは狐の手の形になっていました。
セガのフィギュアにしては手指の形状が比較的綺麗に表現されており、この辺りは造形の作りの良さがそのまま表現できているように感じられます。

ただ、こちらのフィギュアでも背中のパーツ分割は存在しており、さらに都合が悪いことに左腕から胸にかけてのパーツが浮いてしまっていることで、正面から見ても不自然な段差が出来てしまっています。
この辺りのビルドクオリティは普段からセガのフィギュアでは表面化しやすい部分なので、なおのことこういう形のパーツ分割は避けて欲しかったですね。

脚の形状はレムに比べると若干細身かなという程度の違いで、クオリティ的にもそれほど差はないように感じられます。
衣装の塗装の品質も基本的にレムと同じで、帯やスカートの部分は塗装が施されていそうな感じではありますが、表面に擦れたような跡が見られるのもレムと同様です。

レムの方のたぬきのしっぽは、大きめではあるもののそれほどボリューム感があるような形ではありませんでしたが、こちらの狐のしっぽはそこからさらに二回りぐらい大きくしたような存在感のある作りです。
タヌキのしっぽの方にはパーツ分割の線が見られませんでしたが、こちらの方には分割線が見られたので、おそらく中空構造になっているものと思われます。