2/8リリース、バンプレスト GLITTER&GLAMOURSシリーズ、リゼロ レムをレビューします。
バンプレストのGLITTER&GLAMOURSシリーズ、割と定番のシリーズではあるのですが、レビューするのは初めてですね。
公式サイト曰く、
美しさは”無限大”。
各キャラクターらしい美しさと「艶感」にこだわり抜いたバンプレスト史上最高クラスのフィギュアブランドです。
とのことで、同じく公式サイトの英語の文章を翻訳すると、
素晴らしいくびれた体型や理想的な体の曲線美、頭身のバランスを含めた、女性らしさがにじみ出るフィギュアを作ることを目指している。
といったような感じのことが書かれています。
日本語と英語ではだいぶ書かれていることのニュアンスが異なりますが、どのようなフィギュアになっているのか見ていきましょう。
【全体】
・大きさ・存在感: 4/5
・カラーリング: 3.5/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
深めのスリットの入った濃紺のドレスに身を包んだ姿です。
大きさは23.5cmちょっとで、バンプレストのフィギュアとしては大きめのサイズ感ですね。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 3/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
アイプリントはパンプレストのフィギュアにしては珍しくトーンでグラデーションを表現するタイプのもので、目の部分には光の反射が強くなるような処理が施されています。
上瞼のラインがかなり長めで、立体感が強めなのが特徴といえるでしょうか。
立体感が強めなのは造形の方も同じで、特に口の部分の凹凸が割とはっきりとした形で表現されており、Serenus Coutureシリーズ1作目のレムを思い出します。
顔の部分の肌の質感はあまり良くはなく、テカりがやや目立つ他、表面には細かなひび割れも見られます。
髪は塗装で仕上げられているようで、質感はそれほど悪くはないのですが、単色塗装かつ髪が透けるような作りでもないので多少簡素な感じはするでしょうか。
髪の造形は動きこそ少なめなものの割と綺麗にまとまっており、大きめのシルバーの髪飾りもアクセントになっているように感じます。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 3.5/5
・衣装の造形: 3.5/5
・衣装の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 3.5/5
パンプリストのフィギュアらしく、モノトーンかつシンプルなデザインの衣装で、表面には草と花の模様が描かれたワンピースドレスです。
衣装は単色塗装なので、質感はあまり良いとは言えず、冒頭で触れた日本語の商品説明の『艶感』はよく分かりませんでしたが、英語の商品説明の方の記載はそれほど間違っていないように感じます。
胸から下腹部にかけてや腰回りは、ドレスの表面の凹凸でボディラインが表現されており、布越しにおへその部分がわずかにへこむなどの表現も見られます。
布で隠れている部分が多いフィギュアではありますが、こうしてボディラインが見えるのはシンプルな衣装故と言えるかもしれません。
右肩の部分だけ袖があるようなデザインになっていますが、肉厚も薄めでひらひらとした大きめの袖口になっています。
手には手袋をはめていますが、やや表面の凹凸と光の反射が強めなのが気になるでしょうか。
右脚側に入ったスリットは腸骨の位置くらいから始まっており、スリットからはすらりと伸びた脚が見える大胆なデザインです。
脚の造形は膝の側面の絞り込みが強く、大人びた印象を受けます。
頭身のバランスも英語の商品説明にあるように考えられたプロポーションで、6.7頭身くらいの可愛らしさと大人っぽさを兼ね備えた作りと言えるのではないでしょうか。
どちらかというと頭身を高くするよりも腰高にすることでスタイルを良く見せているように感じられます。
大胆なスリットの入った衣装ではありますが、意外にもスカートの内側は見えません。
ほぼ真下から覗くと様子を伺うことができ、普通の白い下着を履いていることが分かります。
【台座・付属品】
・台座の品質: 2/5
・付属品の品質: -/5
このフィギュアの一番謎な要素がこの台座です。
せっかくのハイヒールがほぼ埋もれるようなデザインになってしまっているのと、敢えてわざわざ肌色で成形している理由も分かりません。
【総評】
・総合評価: 3.5/5
シンプルな衣装であまりこれといって飛び抜けた部分はないものの、フィギュア本体には大きく破綻している部分もなく、それなりにバランスよく仕上げられているフィギュアのように感じます。
ただ、台座の作りは本当に何故こんなことになってしまったのか…というレベルなので、そこだけは明確にネックかなという風に思います。
