2/22リリース、タイトー Fashionシリーズ、初音ミク Uniformをレビューします。
2/22は大量に景品が出た日でしたが、特に私が注目していたのがこのミクでした。
その理由は単純で、商品画像の時点で非常に魅力的だったからというそれだけなのですが、このシリーズは最初のsubcultureが今ひとつだったので、本当に商品画像通りのものが出てくるか一抹の不安は残ります。
今回のフィギュアのイラストを担当されたのはパセリ先生です。
【速報！】ファッションをテーマにした「#初音ミク Fashion フィギュアシリーズ」第3弾登場決定！🎉
— タイトートイズ (@Taito_Toys) 2024年1月30日
パセリさん描き下ろしのユニフォームをイメージしたミクさんが登場✨
元気いっぱいなチアリーダー姿がとっても可愛い❢
躍動感あるポーズと笑顔も魅力的‼
2月下旬登場予定！✨お楽しみに❢ pic.twitter.com/UaJ3TmM9vw
イラストの方も非常に可愛らしく仕上がっていますが、これがどのように立体化されているのか、早速見ていくことにしましょう。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
宣材写真と同じくチアガール衣装で応援に励む姿です。
大きさは19cm強ですが、ポーズがやや高さの面では不利なので、直立していれば20cm台には乗るものと思われます。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 5/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 4.5/5
・髪の造形: 4.5/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4.5/5
アイプリントは色の数こそそれほど多くはないものの、イラストの持つ瞳の模様を非常に緻密なプリントで再現しており、可愛らしさの溢れる瞳になっています。
口の造形もイラストの形状を忠実に守った作りとなっていて、深さのある造形や縁取りを含めた塗装の出来も問題ないですね。
髪も大まかにはイラストの髪型と同じで、毛束の凹凸がしっかりと表現されている他、ツインテールもボリュームとディティールの細かさを両立した形状として作り上げられています。
毛先の部分はクリアになるタイプのもので、それ以外は塗装されていますが、ツインテールの方はややクリアな部分が多いようなバランスになっています。
頭に付けているサンバイザーはクリアなパーツの上にメタル調の塗装を施しており、強めの光を当てると僅かに緑色の光が透過するような作りになっています。
縁取りの白い部分は塗装で仕上げられているのですが、やや塗り切れていない点があったのは惜しいところですね。
【身体】
・素肌の造形: 4.5/5
・素肌の塗装・質感: 4/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
上下セパレートのチアガール衣装は全体的に装飾が多めで、タイトーがあまり得意ではないパターンの衣装のようですが…タンポ印刷で表現する箇所を多めに設定することである程度回避しようとしているようです。
ただ、スカートのプリーツの模様などの塗装せざるを得ない部分は割と塗装が粗くなってしまっているように感じます。
あとは成形色部分の質感があまり良くないのも問題点で、緑色のパーツの部分は若干テカりが強めなのと、白色のパーツの部分は表面に模様が見えてしまっているのがいまひとつなところです。
一方で良い点をあげていくとすれば、まずは装飾の細かさで、胸やお腹部分に入った星マークや腕や膝など要所要所に貼られた絆創膏、腕の「01」の赤いプリントなど、いずれも細かな部分ではあるものの細かく表現がされています。
お腹周りの造形も非常に魅力的で、深さのあるおへそとその周りの若干筋肉質な引き締まったお腹周りが健康的な印象の造形です。
パッケージ写真ではお腹の折れ曲がっている部分はもう少しなだらかな印象でしたが、現物は大きくくの字に折れ曲がっている感じで、ここの表現はもう少しマイルドでも良かったのではないかと思います。
写真は下半身の方に移っていますが、もう少し上半身側の話を書くと、手に持っているポンポンの奥にしっかりと手が表現されています。
以前レビューしたレムのチアリーダー衣装のときは手がポンポンの中に埋もれてしまっていたので、ここの表現がしっかりしているのは中々好感触ですね。
話を下半身の方に移すと、こちらも筋肉質な感じの造形で、ふくらはぎや太ももの後ろ側に多めに筋肉がついているように感じられます。
スニーカーの模様も塗装で表現されており、踵の部分の「MIKU」の文字も表現されていますが、こちらも塗装のはみ出しなどが見られますね。
スパッツ状のアンダースコートに包まれたお尻の形状も良いのですが、残念ながらこのアンダースコートがこのフィギュアで一番質感の悪い部分になります。
表面に細かな模様が見られるのもそうですが、所々小さめの傷跡のようなものも見られます。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: -/5
白いクリアな円盤に黄色のプリントです。
【総評】
・総合評価: 4.5/5
塗装や質感が今一つな部分は少なくなく、造形も若干パッケージ写真と印象が異なる部分はありますが、顔は良く、ポーズや動きも魅力的なフィギュアに仕上がっていると思います。
最初のsubcultureを見たときこのシリーズは今後どうなってしまうのかと少々不安になりましたが、一応ここ2作ではクリティカルな問題もないので、Wonderlandシリーズくらいの水準には戻ったかなという感触ですね。
