6/29リリース、タイトー Aqua Float Girlsシリーズ、ヨスガノソラ 春日野穹をレビューします。
以前タイクレ限定のCorefulシリーズをレビューしましたが、作品が作品なので一般流通することはないだろうと思っていました。
それから僅か1年で、こうしてゲームセンターに景品が入ることになるとは思ってもいなかったので、非常に驚いています。
前作のCorefulシリーズは髪の塗装の手直しや、初期汚れの多さなどが問題でしたが、今作はどうなっているのか 比較をしつつ見ていこうと思います。
【全身】
メガハウスやQ-sixのスケールフィギュアでも何回か登場したデザインの、白い上下セパレートタイプの水着を着用した姿です。
大きさはこのシリーズとしては標準的な手のひらサイズです。
【顔・髪】
直前にレビューしたフィギュアの影響で、全体的に顔パーツが下に寄っているように感じてしまいますが、顔の輪郭線から推定される頭の形状が球形に近いので、こちらは意識的に見ないとほぼ気づかないレベルですね。
アイプリントの塗り分け自体はシンプルですが、顔全体のバランス感はよく、少し恥じらうような表情もよく表現されています。
髪は毎度おなじみの先端がクリアになるタイプで、全体的に塗装が施されており質感は良好です。
前作のCorefulシリーズはやや灰がかった髪色で表現されていましたが、こちらはアニメやイラストなどで見かける髪色に近い形になっています。
前髪・ツインテール共に毛束の表現はダイナミックで、見応えがあり、飾る時に髪が邪魔にならないように、浮き輪に沿う形状となっているところも嬉しいところです。
髪表現は確かにフィギュアを鑑賞する上での見どころの一つではあるのですが、このシリーズだとアルベドやエキドナの髪は結構飾るときに場所を取ってしまっていたので、これは髪を見せつつ場所は取らない、良い解決方法だと思いました。
【上半身】
白い水着には黒いリボンと、クリア素材で作られたフリルがつけられています。
リボンは無塗装のようですが、水着本体は塗装が施されているようで、マットな質感で表現されています。
体は全体的に柔らかな形状ではあるのですが、鎖骨や肘などの脂肪のつきづらい箇所はエッジの効いた造形で、メリハリ感も良好です。
肌の質感もよいですね。
このシリーズは時々尾てい骨周りの造形が過剰なことがありますが、このフィギュアは程よい塩梅です。
【下半身】
脚はこのシリーズの 他のキャラクターと同様、比較的シンプルめな形状で癖が少なく作られています。
この脚を組んだ感じは、アルターやアルファマックスの穹のフィギュアでも見られた表現で、これらに対してのオマージュなのではないかと思います。
写真の通り浮き輪の淵に座らせることが可能なほか、浮き輪を枕にしてフィギュア全体を寝かせるようにして飾ると、ちょっと背徳的な感じになります。
【台座】
浮き輪と水流を模した台座です。
【総評】評点 5/5
数々のこだわりを感じるポイントと、欠点のほぼないビルドクオリティで、大変素晴らしい出来だと感じました。
最近採点が甘めだと感じてはいますが、これは過去の基準から見ても文句なしの5点満点だと思います。
まだ普通に入手することが可能なフィギュアだと思いますので、是非入手して飾ってみていただければと思います。
