6/24リリース、タイトー Corefulシリーズ、氷菓 千反田えるをレビューします。
「なぜ今更…」と思うような作品とキャラクター選定ですが、タイトーはけいおんの方をタイクレ限定でリリースしていたんですよね…
そうなると1つの仮説として、「タイクレ限定で企画していたものを一般流通させた」説が立ち上がってきます。
先日の狂三のレビューで記載した通り、Corefulシリーズのリリース数が少なすぎることを考慮しての措置なのかは分かりませんが、あのタイクレ限定商法は消費者・ゲームセンター・タイトーいずれの立場からしてもメリットがないので、その是正の動きであれば一プライズフィギュアファンとしても嬉しいことです。
【全身】
セーラー服姿で後手を組みながらこちらを振り返るようなポーズです。
大きさは現在のCorefulシリーズとしては標準的な18cm強程度です。
【顔・髪】
アニメ顔に独自のアレンジを加えることが少なくないタイトーフィギュアですが、こちらはばっちり京アニ顔を再現しています。
口はあまり舌の形状などを意識していない縁取りだけの塗り分けですが、上から光を当てるようにすれば自然と口の影ができる造形にになっているので、ものすごく気になるというようなことはありません。
髪はいつもの先端がクリアになるタイプで、それ以外の箇所は塗装されています。
前髪は比較的毛束を表現する凹凸は少なめですが、好意的に解釈すればおかっぱ頭を表現するためのものと考えられなくもありません。
後頭部も耳より上はほぼヘルメット状の形状ですが、毛先にかけてはダイナミックな動きが見られ、動きの点からも申し分はありません。
【上半身】
神山高校の制服です。
衣装のシワ自体は比較的ゆったりとしていて、直接的にボディラインはあまり出ないような形状に仕上がっていますが、お腹や腰にかけての緩やかな衣装の曲線からそれを感じ取ることはできるような造形になっています。
セーラー服・プリーツスカートともに質感はよく、全体的にマットで落ち着いた風合いです。
塗装もネクタイに多少塗りムラがあるようには感じられますが、動きのあるパーツなのでそれほど目立ちませんね。
後ろで組まれた手の表情も良いです。
【下半身】
脚は正面から見ると比較的細めに感じられますが、横方向から見ると太ももはボリューム感のある造形になっています。
このフィギュアのほぼ唯一の惜しいポイントがソックスの塗装です。
右脚側は形状と塗装の位置がほぼ合っているのですが、左脚の特に内側が若干造形されている箇所よりも低い位置で留まってしまっています。
下着の造形はありますが、そこから上は無さそうに見えました。
【台座】
黄色い円盤に、黄土色のプリントです。
【総評】評点 5/5
ほぼ文句なしの出来ですので、最近若干採点が甘いような気もしますが5点としようと思います。
こうして古めの作品のフィギュアが手に届く形で出てきてくれるのは非常に嬉しいので、今後も継続されることを祈るばかりです。