8/25リリース、セガ Luminastaシリーズ、初音ミク 16th Anniversary KEI ver.をレビューします。
去年15周年のフィギュアをレビューした際には、「次は20周年で…」みたいなことを書きましたが、なぜか16年目という絶妙に区切りの悪いタイミングでもリリースされるんだな…
と思っていたら、初音ミクの公式設定上は16歳なので、2007年8月31日(ボーカロイドとしての初音ミクの発売日)からの16年経過を祝福するという趣旨での企画のようで、そう聞くと確かに腑落ちしますね。
【全身】
セーラー服姿で駆け寄るようなポージングです。
大きさは18.5cm程度で、標準的なサイズ感と言えるのではないでしょうか。
15周年のフィギュア(※)と同様、元になったイラストがあり、KEI先生のイラストをベースにしています。
(※)
【顔・髪】
アイプリント含めた顔の色使いはやや淡めな一方で、白目の白い部分はかなりはっきりとした色で、若干境界部分が目立つように感じます。
口は単色塗装のようですが、造形の見た目よりも意外としっかりと影が落ちるので、それほど平面的な印象は受けません。
髪は先端にかけてクリアになるタイプで、全体的に透明感の強い質感になっています。
前髪は比較的角がしっかりとしているのですが、もみ上げやツインテールの毛先は丸く、若干ダルい感じの見た目になってしまっています。
とは言ってもツインテールは元のイラストの中でも比較的四角っぽいような形状で描かれていたので、ある意味ではイラストの設定を忠実に守った結果とも言えそうです。
ツインテールの毛束は左右それぞれ2・3パーツほど使われているようですが、毛先がわずかに分かれている程度であまり動きはないので、もう少し広がりのある表現でも良かったのではないかと思います。
【上半身】
16歳を迎えた＝女子高校生ということでの、セーラー服姿ということでしょうか。
要所要所には青緑色と色が用いられていますが、あまり 実際のセーラー服で見かけることはないカラーリングなのと、どことなく初音ミク登場と同時期の2007年に流行っていた涼宮ハルヒの制服っぽさも感じます。
シャツは全体的にパール塗装が施されており、煌びやかな見た目になっています。
胸元の大きなリボンにもクリア塗装のような光沢化の処理が施されていて、衣装のこれらの部分だけ非常に光の反射が強い仕上げになっています。
全体的にボディーラインはあまり出ず、ゆとりのあるような造形になっており、胴体部分のシワも大きめの表現になっています。
影が不足することを考慮してか、衣装の白い部分には 所々青い塗料がグラデーションで入れられているようです。
【下半身】
制服のプリーツスカートは単色のようですが、一つ一つのヒダの中にしっかりとシワが入っており、十分なコントラストが出ているように感じられます。
脚は黒いニーハイソックスにローファーですが、スカートより上の質感の良さと比較してしまうと、明らかに見た目が劣ってしまっていますね。
ソックスの側面には、鍵盤の模様がプリントされていました。
脚はミクらしく全体的に細身な形状で、造形自体に癖はなさそうです。
スカートの内側は、下着の上端まで表現されているような感じでした。
【台座】
三角形の台座に、ピンク色のプリントです。
【総評】評点 4/5
悪くないフィギュアなのだとは思いますが、見所があるかと言われると若干悩んでしまうようなフィギュアです。
大きな欠点はなさそうなので、画像見て気に入った方は入手してみていただいても良いかもしれません。
