11/11リリース、タイトー Costumesシリーズ、初音ミク チャイナドレスver.をレビューします。
Costumesシリーズの再販もこれで最後ですね。
オリジナルのフィギュアが販売されたのは2020年の12月なので、およそ3年越しでの再販ということになるでしょうか。
今作の元イラストを担当されたのはアバンドン蘭花先生です。
今月中旬から展開されているプライズ商品の「初音ミク 描き下ろしのれん」全3種類のうちの1種を描かせて頂きました!
— アバンドン蘭花 (@abandonrnk) 2020年1月20日
ぜひゲットして頂けたらと思います!✨https://t.co/dP16jiczIF pic.twitter.com/NQTPCUcEl3
グラデーションや細かな模様など、フィギュア化が難しそうな要素も見られますが、どのような形で落とし込まれたのか見ていきましょう。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: 3.5/5
・バランス: 4/5
基本的にイラストを踏襲したデザインの衣装ではありますが、さすがに衣装の細かな要素などはかなりオミットされてしまっていますね。
サイズは台座込みでおよそ19cmで、特に大きくも小さくもないというサイズ感です。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 4/5
・髪の造形: 3.5/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
アイプリントは元イラストよりも鮮やかな色使いで、瞳の下の方には明るめの黄緑色が使用されていたり、瞳の中のハイライトの周辺に濃いピンクの縁取りが配置されるなど、目元を印象的に見せるための工夫が凝らされています。
口は今のものと比較するとやや造形のホリが浅めで、下から覗いた時に歯がかなり厚みのある形状になっているのは、今のフィギュアと比べると劣っているポイントでしょうか。
ツインテールも今のものと比較するとパーツ数は少なめで、造形もどことなく平面的な印象を受ける作りになっています。
ツインテールの毛先は青いクリアのパーツになっており、根元や頭部付近は塗装で仕上げられています。
ツインテールの根本につけたお団子のような髪飾りのリボンの模様は省略されていますね。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 3.5/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
チャイナ服は簡略化がされている要素が多く、金色で縁取りされた椿の花の柄は単色の花の模様のみとなり、胸から脇付近に見られた細かな模様も塗装が省略されています。
当時はコスト的に塗装するのが難しかったということなのかもしれませんが、この辺りは再販に際して塗装されていると嬉しかったですね。
ミクなので極端に大きいわけではありませんが、それでも胸周りにはそれなりのボリュームを感じられます。
チャイナ服の下の方のピンクの部分は塗装で仕上げられているのですが、その塗料が左脇の下ぐらいに飛んでいました。
またこのフィギュアは正面方向から見ると右袖の裾から内側が見えるような形状になっているのですが、やや表面が荒れたような跡が見られました。
この辺りも塗装で仕上げられているので、やはりタイトーの塗装の多いフィギュアは何かしら抱えていることが多いような気がします。
スカートもフリルの大きさがやや大きめになっている他、黄色っぽい模様も省略されて モールドでのラインに置き換えられています。
今更気づいたのですが、上のTwitterの画像と箱にプリントされているイラストの画像、所々配色やデザインが異なっていますね。
脚はタイトーのミクの中でもかなり特徴的な形状をしていて、全体的に太めでボリューム感のある形状で表現されています。
衣装の黒い部分は全体的に成形色のようで、テカりはそれなりに強めなのと、所々表面に汚れが見られる点が気になるでしょうか。
スカートの内側はお腹付近まで造形されているのが確認できましたが、おへそは目視で見ることはできませんでした。
下着はお尻側の方の食い込みがかなり深めの造形になっています。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: -/5
薄いピンクの円盤に赤いプリントです。
【総評】
・総合評価: 4/5
悪いフィギュアではないと思うのですが、簡略化されている要素が多いのと、今の基準から見ると作りが今一つのポイントがいくつかあるのが気になるところです。
Costumesシリーズが終わったということは、ここからまたFashionシリーズの新作が出てくるということだと思うので、期待して待ちたいですね。