2/22リリース、セガ Luminastaシリーズ、葬送のフリーレン フリーレンをレビューします。
葬送のフリーレン、面白いですよね。
正月休みにamazon primeで一気見して、そのままの勢いで単行本も全部買ってしまいました。
勇者一行の冒険の足跡を辿るという、一見地味な感じの設定ではあるのですが、過去の出来事を目の前の事象と紐づけながら描いていくことで、「郷愁」という普通の漫画からはあまり接種することができない栄養素を接種できる気がします。
この手の人気作品のフィギュアの出だしはクオリティが低めなことも多いですが、どのようなフィギュアになっているか見ていきましょう。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
蒼月草の花を手に立ったポーズです。
大きさはおよそ19.5cmで、プライズフィギュアとしては標準的なサイズの範囲内に収まっていると思います。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3.5/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 4/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
僅かにほっそりとした顔立ちで、多少表情に硬さがあるのが、割と初期のフリーレンの顔立ちっぽい感じはあるでしょうか。
瞳の色はシンプルな3色のトーンで表現されていて、縁取りのデザインもほぼアニメ版を再現しているように見えますが、線の強弱の付け方が若干原作の方に近いように見えます。
顔については肌の質感も特に問題なく、色味も良好なように感じられます。
髪の造形は細やかな凹凸がシャープなまま表現されており、クオリティは良好なように感じられます。
髪の表面はセガのフィギュアだとあまり見ないような質感で、おそらくクリアパーツの上に塗装が吹かれているものと思います。
その塗装もおそらく単色ではなく、髪には微妙な色味の変化がつけられており、おそらく影になる部分を中心に濃いめの紫色が着色されているように見えます。
【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 3/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3.5/5
フリーレンが普段着ている衣装は正確に再現がされており、金色の縁取りの部分も割と丁寧に塗装されています。
ただ質感はあまり良くはなく、特に衣装の白い部分は表面に細かなひび割れのような模様が見られるなど、仕上がりはあまり良いとは言えません。
もう一つ質感が気になる箇所が蒼月草を持っている左手で、指と指の隙間に白化した部分が見られました。
衣装の造形は動きこそ少なめではありますが、外套やスカートの表面の緩やかかつ不規則な凹凸によって単調さのない造形に仕上がっています。
背中から見て初めて気づいたのですが、ベルトから上の胴体部分だけは、衣装の白い部分も塗装で仕上げられているようです。
ただ成形色の部分とは若干色味が異なっており、少し青っぽい色で表現されているように見えます。
タイツの色も不自然ではない範囲内ではありますが、やや青みが強いでしょうか。
脚は少年誌掲載作らしく、色っぽさを出すような表現ではありませんが、程よくデフォルメされています。
このフィギュアの台座は足の形に合わせて凹んでいるのですが、右足側がしっかりと嵌らないような形状になっていました。
タイツなので下着の部分は脚と同じ色での表現になっており、さらにその上には僅かではありますが、お腹部分の表現も見られました。
この部分の作りは、美少女フィギュア系に準じたクオリティになっていますね。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: -/5
黄色い六角形の台座に、草地っぽい造形と塗装が施されています。
台座の色といい形状といい、昔あったWAVEのBeach Queenシリーズを思い出しますね。
【総評】
・総合評価: 4/5
流行りのアニメの初作品フィギュアとしてはかなり出来が良い方の部類で、特に顔と髪のクオリティはセガのフィギュアとしてみても優れている方だと思います。
多少質感が悪い部分はありますが、スケールフィギュアが出るまでの繋ぎとしても、普通にコレクションする分にしてもアリなレベルには達しているのでは無いでしょうか。