3/8リリース、セガ Luminastaシリーズ、エヴァンゲリオンレーシング 真希波・マリ PITWALK ver.をレビューします。
最近はレビューしきれないフィギュアはレビュー対象外にさせていただいており、基本的にクオリティが高いと思われるものを優先しています。
ただこのフィギュアについては逆で、パッケージ写真の商品画像からすでにヤバめの匂いが漂っていたのでレビュー対象に加えてみました。
人間の顔は多少の差はあれど、基本的に左右対称になるものですが、商品画像を見た限りでは明らかに左目側が外に流れているように見えます。
いわゆるデコレーションマスターの状態でこれと言うことは…というわけで、実物はどのようになっているか見ていきましょう。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 3.5/5
・バランス: 4/5
プラグスーツをイメージしたコスチュームで指ハートをしたポーズです。
大きさは22cm弱で、7.5頭身を僅かに超えるようなスタイルの良いボディバランスになっています。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3/5
・顔の造形: 3/5
・顔の塗装・質感: 3/5
・髪の造形: 3/5
・髪の塗装・質感: 2.5/5
・ビルドクオリティ: 3/5
・見所・魅力: 3/5
・総合評価: 3/5
まず顔のバランスについてで言うと…パッケージ写真で見るよりはかなりバランスが良くなっているように感じられます。
特に深めの角度から見ても顔が破綻するわけでもなく、片方の目が流れてしまうというようなことも起きていないので、写真の撮り方によるものか何らかの手直しが入ったものと思われます。
アイプリントはエメラルドグリーンのグラデーションが入ったシンプルなデザインのもので、口の単色塗装もプリントで仕上げられています。
顔はバランスこそ悪くはなかったものの、表面の質感は悪く、特に左顎付近に白い毛羽立ち のようなものが見られました。
髪はセガにしては珍しく先端がクリアになるタイプのもので、表面には塗装も施されているように見えます。
ただ全体的に塗料が薄めなためか非常に透けやすく、後頭部側からだと内側にある肌色のパーツが透けて見えてしまっています。
【身体】
・素肌の造形: 3/5
・素肌の塗装・質感: 3/5
・衣装の造形: 3.5/5
・衣装の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 2.5/5
・見所・魅力: 3/5
・総合評価: 3/5
マリのプラグスーツに含まれていた要素が散りばめられたデザインのコスチュームで、この前の綾波のものと比較すると派手な印象を受けます。
衣装の大部分を占めるピンク色の塗装の部分は、小さめのフレークの入ったクリア塗装が施されているようで、プラグスーツらしい質感が表現されています。
ただ全体的に塗装箇所はずれが多く、造形とあまり整合していない箇所が見られるのは残念なところですね。
お腹の部分が大きく露出するような衣装ではありますが、肋骨付近にわずかに凹凸が見られる以外の造形があまり見られないのも惜しいところでしょうか。
そして何よりいただけないのが、このフィギュアは全体的にパーツの合わせが悪めで、浮いている箇所が目立ってしまっています。
胸元のピンクのパーツや、右の手などもそうですが、一番強く浮くのが胴体の部分です。
この部分はそれぞれ別パーツとして封入されてはいるので組み立てる必要があるのですが、背中側のパーツの形状があっておらず、どう頑張っても多少浮いた形になってしまいます。
またスカートのV字の切れ目に対して、胴体側はVの先端が丸まったUに近い形になってしまっているので、どう頑張ってもしっかりとハマることはありません。
脚は全体的に細身な形状で、お尻のボリューム感も小さめに表現されています。
セガのフィギュアにしては肌の質感はマットなのですが、スカートや靴の塗装に使われたと思われる青い塗料が飛んでいたり、表面に傷が見られたりと、あまりクオリティは良いとは言えません。
スカートの内側はスカート本体から直接脚が伸びるような表現になっていました。
綾波の方は確認しづらかったのですが、もしかしたら同様の表現になっていたかもしれないですね。
【台座・付属品】
・台座の品質: 3.5/5
・付属品の品質: -/5
サーキットの路面をイメージした六角形の台座です。
【総評】
・総合評価: 3/5
顔はそれほど悪くはないレベルまで改善されていましたが、後頭部から肌色のパーツが透けて見えたり、全体的にパーツが浮き気味だったりと、最近あまりプライズでも見かけないようなクオリティの箇所がいくつか見られました。
レースを題材にしたフィギュアなのでなるべくレビューしていこうとは思ったのですが…リリース数次第ではこのシリーズも途中で打ち切ろうかなと思います。
