10/27リリース、タイトー AMP+シリーズ、着せ恋 喜多川海夢 黒江雫ver.をレビューします。
10月末の注目景品その2です。
このフィギュアを入手するために向かったゲームセンターでは、明らかにアシスト前提の設定になっていて、フリマサイトで購入することも考えました。
ただ、フリマサイトの相場も2000円台の後半から3000円程度と、アシストをもらうのと大して変わらないぐらいの値段だったので、アシスト前提で100円玉を投入し続けました。
果たしてそれだけの金額的な優位性のあるフィギュアなのかどうか、その実態を見ていこうと思います。
【全体】
・大きさ・存在感: 4/5
・カラーリング: 4.5/5
・再現度: -/5
・バランス: 4.5/5
着せ恋の作中に出てきた黒江雫のコスプレ衣装で、女の子座りで座ったポーズです。
台座の底面から頭頂部までの高さはおよそ14cmですが、座りポーズであることも考慮すれば、21〜22cmぐらいのスケール感のフィギュアになりそうです。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4.5/5
・顔の造形: 4.5/5
・顔の塗装・質感: 4.5/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 4.5/5
瞳の中は非常にシンプルな塗り分けで、使われている色はおそらく紫色のトーンの4色のみですが、まつ毛の表現が細かく、ディティール感のあるアイプリントに仕上がっています。
特筆すべきは口の塗装で、しっかりと口の形状に合わせて細かな模様が塗装されている他、下唇にはグロスが塗られるなどしっかりと作り込まれた顔になっています。
髪は無塗装で毛先がクリアになるようなタイプのものですが、ほんのわずかに肌の色が透過して見える程度の透け具合で、意識的に見なければ気づかないかもしれません。
座りポーズなのもあってか、全体的に落ち着いた感じの毛の造形で、特に後頭部側はあまり凹凸の表現は見られません。
頭部には大きめのヘッドドレスをつけていますが、このヘッドドレスの接着剤と思われるものが白化して左後頭部に付着していました。
ヘッドドレスもクリアパーツで作られているため、裏からでも表面の模様の凹凸が見て取れるような作りになっています。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 4/5
・衣装の造形: 5/5
・衣装の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 4/5
非常に複雑なゴスロリ衣装を可能な限り再現したような作りとなっており、造形だけで言えば非常に迫力があります。
首につけられたチョーカーからは金属製の鎖が伸びており、通常のプライズフィギュアでは再現が難しいであろうところも再現されています。
ただ過去の例から言っても、こうしてパーツの多いプライズフィギュアは成形色部分が多く、質感に問題を抱えていることも少なくありません。
そしてその例はこのフィギュアにおいても例外ではなく、衣装は基本的に模様の部分を除いて成形色の部分が多く見られます。
肝心の質感なのですが…特に黒っぽい部分の出来の悪さが目立ちます。
全体的にテカリが強めな他、胸の左側の側面には水玉状に白っぽくなっている箇所が見られたり、両袖の肩に近い部分には、筋状のひび割れがいくつも見られるなど、問題箇所が目立ちます。
脚はバラの花の柄が入ったソックスですが、この部分のクオリティは非常に良いですね。
特にカラーリングがよく、膝からふくらはぎにかけては少し肌が透けたような感じの色味となっており、この点は普段のフィギュアとはクオリティが異なりますね。
作中ではスカートの内側は短パンを履いていましたが、こちらの方では下着となっています。
少し変わったデザインのものですが、これはこれで設定準拠したものなんでしょうね。
そしてなんと内腿にはプリントが入っていました。
果たしてプライズフィギュアでこの表現は大丈夫なのか心配になりますが…まあアニメでも見られた表現なので大丈夫なのでしょう…多分。
【台座・付属品】
・台座の品質: 3.5/5
・付属品の品質: 4/5
キルトのような生地の形状を模した円形の台座です。
この雫の衣装の設計図になったであろう白いプラスチックが付属します。
【総評】
・総合評価: 4.5/5
通常のフィギュアには見られないような表現があるのは事実ですが、それでも質感の悪い箇所が目立つのは残念です。
通常よりも高い価格帯で取引されるほどのクオリティかと問われると…2000円ぐらいならまあわからなくもないかなという感じです。
