個人的フィギュアレビュー Co-fig

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【企画】TENITOL 魔女の旅々 イレイナ (フリュー)

年末年始特集、初日の今日はフリュー TENITOLシリーズ、魔女の旅々 イレイナをレビューします。
今年から月初めにはクレーンゲームの景品以外のフィギュアをレビューするようになりましたが、振り返ってみると大半がPop Up Paradeでした。
数千円で購入できる低価格帯のフィギュアシリーズとして、今年も多数のフィギュアがリリースされましたが、もう一つ今年本格的に動き始めた価格帯のフィギュアシリーズがフリューのTENITOLです。
Pop Up Paradeと比較すると、少々お高めの価格帯ではあるため、その分フィギュアの大きさやクオリティに期待できるのではないかと思いました。
プライズフィギュアではタイトーの独擅場のイレイナを、フリューがどのように表現しているのかというのも気になるところです。

【全体】


帽子以外の魔女服を身につけて走るようなポーズです。
台座を含めた高さはおよそ22.5cmですが、かなり高さのある台座で、これを除くと19cmちょっとといったサイズ感です。

【顔・髪】


アイプリントは瞳の中がドットのパターンでグラデーションが表現されるタイプのものですが、結構ドットが大きめで、大小の白い点が割とはっきりと目視で見えるような作りになっているのが特徴的です。
口の造形は舌の部分が平面的な造形となっている他、縁取りが太めなのでやや野暮ったい感じはするでしょうか。

 


髪の色はタイトーと比較すると、全体的に暗めかつ青い色で表現されています。
造形としては動きや広がり感は良く、白い部分と青い部分の色味の変化も細かく仕上げられてはいるのですが、後ろ髪はほぼ単一のパーツで成形されており、奥行きの深さはあまり感じられません。


F:NEX限定で差し替えの顔パーツが付属します。
前髪のパーツは外せるようになっているのですが、左ほほ付近の髪に初期汚れが見られたのが残念なところです。


個人的に気になるところとしては、髪の毛束の谷になる部分が比較的白っぽいので表現されている点です。
普通谷の部分の色味が暗くて、頂点の部分にかけて色味が薄くなるような気がするのですが…何か意図があってこのような作りにしているのでしょうか。

【身体】


丈のある魔女服は裾にかけて大きく広がるような形状で表現されており、ボリューム感のある作りになっていますが、全体的に成形色っぽいような部分が多く、質感はやや気になるところです。
ただ完全に無塗装なわけではなく、影となる部分には黒っぽい色で塗装が施されている他、裾の部分に関しては全体的に赤っぽいような色も置かれているように感じられます。


左胸につけているバッジですが、このフィギュアではプリントの模様として表現されていました。
プライズフィギュアのAMP+ではしっかりと立体的なパーツとして表現されていたので、この辺りはプライズ比で見てもやや物足りないと言わざるを得ないところでしょうか。


衣装の造形自体は悪くはないレベルだと思うのですが、こちらもAMP+と比較すると若干袖の部分の作りなどが甘い感じはします。
アウター側の裾の塗装は比較的綺麗に行われているのですが、インナー側のピンクのラインの塗装は全体的に若干がたついたような感じがあります。


脚はやや膝周りがはっきりとした形状で、正面方向から見ると比較的細めな印象なのですが、側面方向から見るとそれなりに太さがある作りです。
肌のテカリは手パーツに若干テカりが見られますが、脚の方はそれほど気になりません。


スカートの表現も内側の白いフリルの作りが簡素な感じで、プライズとの比較でも微妙な感じがします。


意外と覗き込まないとスカートの内側は見えません。
プライズフィギュアではないので、この点も作り込まれているのかなと思いましたが、特にそんな感じもありませんでした。

【台座・付属品】
円柱状の模様の入った台座です。

【総評】
もっとこうプライズを置き去りにするようなフィギュアだと思っていたのですが…蓋を開けてみたら意外とプライズの方が善戦していたようなフィギュアでした。
とはいえPop Up Paradeもクオリティが安定して来るまでにはそれなりの時間を要したので、まだまだ今後の成長に期待しておくことにしましょう。