11/25リリース、フリュー Trio-Try-iTシリーズ、リゼロ レム レーシングガールver.をレビューします。
レムは古今東西様々なデザインの衣装を着ているイメージですが、意外にも明確にレースクイーンを謳うプライズフィギュアはこれまで出ていなかったようですね。
以前はモータースポーツのトップカテゴリーではほぼ必ず見かけたレースクイーンですが、最近ではポリコレの影響で、F1を始め廃止されているカテゴリーもあります。
このことについては色々と書きたいこともあるのですが…ブログの趣旨から外れるので、今回は純粋にレムのフィギュアの出来を見ていこうと思います。
【全体】
・大きさ・存在感: 4/5
・カラーリング: 3.5/5
・再現度: -/5
・バランス: 4.5/5
派手な金色と白の衣装で、パラソルを持って立ったポーズです。
大きさは23cm弱で、数年前のフリューのプライズフィギュアに良くあった少し大きめのサイズ感のフィギュアを思い出させます。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3.5/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 3.5/5
・髪の造形: 3.5/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 3.5/5
アイプリントは比較的シンプルなデザインのものとなっており、瞳孔くらいの高さで色が切り替わっている部分は、ドットでグラデーションが表現されています。
口は前歯と舌、そして縁取りがそれぞれ別の色で表現されており、この点の作りは充分ですね。
肌のパーツが何箇所かある中で、最もテカリが強めなのがこの顔のパーツで、極度に目立つというレベルではありませんが、それでも強めに光を反射します。
色が違うというほどの致命的な問題ではないですが、フリューは顔だけ素材が違うということが結構多いですね。
髪は先端がクリアになるタイプのもので、全体的に塗装されており、なめらかな表面の仕上がりです。
右目は見る角度によってはプリントされていることがわかる程度で、ほぼ透けては見えません。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 4/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
この手の衣装にありがちなアシメトリーなデザインで、肌の露出は比較的多めです。
衣装は全体的にエナメル感が出るようなクリア塗装が施されており、質感の面でも問題はありません。
左肩から胸にかけては大胆に肌が見えるデザインで、ボディラインの描く曲線を伺うこともできます。
意外とこの胸から肩にかけての筋肉や腱の繋がりが表現されているプライズフィギュアは少ないイメージなので、こうしたところも鑑賞する上でのポイントと言えるかもしれないですね。
造形も塗装も良いフィギュアなのですが、色味が2色なのと、ロゴの類が一切入っていないので、少し物足りなさはありますね。
自動車プラモ用のデカールを買ってきて貼り付けると、一気にそれらしくなるような気がします。
ロングブーツに包まれた脚は全体的にボリューム感のある造形です。
足首にシワのよる表現などは細かいのですが、いかんせんこちらも金一色でシンプルなので、どことなく物寂しい感じがしますね。
この金色と白というカラーリングは、おそらく実在のレーシングチームと被らないようにあえてそういう配色にしたのではないかと思われます。
金色というのはあまりレーシングカーには大きく使われない色なので、その辺りの性質を活かして映画版グランツーリスモでも敵チームのカラーリングとして使用していましたね。
当然アンダースコートか何かを履いているのだろうと思っていたのですが、スカートの内側は普通の下着でした。
丈の短いミニスカートなので、それほど覗き込まずとも内側の様子は伺えます。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: -/5
ちょっといい感じの質感の白い円盤に、金色のプリントです。
【総評】
・総合評価: 4/5
致命的な問題点はなく、よくまとまっているフィギュアだとは思いますが、全体的にこざっぱりしている点が少し惜しいですね。
リペイントまで行かずとも、ステッカーチューンだけでだいぶ雰囲気が変わるはずなので、自分好みにカスタムしてみるのも良いかもしれません。
