個人的フィギュアレビュー Co-fig

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【企画】個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤー 2023

いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
2021年末にスタートした当ブログも早2年が経過し、今年も1年間を振り返る、そんな時期がやって参りました。
そこで今日は、昨年もご好評をいただいた「個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤー」の2023年版をお届けすることで、1年間レビューを続けてきた中で印象的であったプライズフィギュアたちを振り返っていきたいと考えております。
昨年(2022年)のプライズフィギュア・オブ・ザ・イヤーの模様は、以下リンク先からご覧いただけますと幸いです。

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ルール
一部昨年からルールを変更しております。
・2022年12月~2023年11月までの間にリリースされたフィギュアのうち、入手してよかったフィギュアをベスト10形式で発表する
 (個別のレビューでの点数が高い順にフィギュアが選ばれないこともあります)
年間で最も入手してよかったフィギュアを個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤーとする
・おまけで、ベスト10には入らなかったものの、個人的に気に入っているフィギュアとメーカー別の期待外れだったフィギュアも振り返る。


ベスト 10位~7位
第 10 位: 魔女の旅々 AMP+ イレイナ フィギュア ~魔女服ver.~ (タイトー)

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2023年のプライズフィギュアのトピックスの一つといえば、従来より高クオリティなフィギュアをリリースしていたAMPシリーズの更に上級グレードのAMP+がリリースされたことでした。
このイレイナはそのAMP+初回投入2作品のうちの一つで、多少サイズ感は小さ目ながらも箒に乗り空を飛ぶイレイナの姿を再現するという、従来のプライズフィギュアでは実現が難しかったであろう表現にチャレンジした意欲作でした。
ローブの質感が今一つなところもあり、4.5点となったフィギュアではありますが、原価1000円時代の上限の一つの絵姿を描いたことは間違いないでしょう。

第 9 位: かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない- BiCute Bunnies Figure ー藤原千花ー (フリュー)

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今年はうさぎ年というのもあってか、本当に多くのバニーのフィギュアが投入されました。
この後も幾つかバニーのフィギュアが出てきますが、このフィギュアもバニーフィギュアの一角として、今年を彩ったフィギュアのひとつと言えるでしょう。
かぐや様は告らせたい」は全体的に立体化に恵まれない傾向がありましたが、このBiCute Bunniesシリーズの3連作は、かぐやの顔色が悪いことを除けば全体的に高いクオリティが維持されていたように感じられるので、この作品のプライズフィギュアとしての決定盤とも言えるシリーズになったのではないでしょうか。

 

第 8 位: 魔女の旅々 Coreful フィギュア イレイナ ~ぶどう踏みの乙女ver.~ (タイトー)

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タイトーのメインストリーム、Corefulシリーズでもいくつかイレイナのフィギュアはリリースされましたが、それらの中で一番出来がよかったのがこのフィギュアです。
私の入手した個体は口の塗装が一部はみ出してしまっている欠点がありましたが、もしこれがなければ作中にも登場した華やかな民族衣装に身を包んだ姿のフィギュアとして純粋に楽しむことができたのではないかと思います。
イレイナのフィギュアは結局一番最初の魔女服を超えるクオリティのものは中々出てこなかったので、そのあたりは来年に期待したいところです。

第 7 位: ソードアート・オンライン BiCute Bunnies Figure ーシノンー (フリュー)

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バニーフィギュアの最大の供給元のBiCute Bunniesシリーズですが、昨年まではキャラクターや作品にかなり偏りがある状態でした。
今年になって、先ほど9位のところで触れた「かぐや様」やこの「SAO」のキャラクターが入ってくることで、一気にシリーズとして広がってきた感があります。
このシノンのフィギュアは、それまでにリリースされていたアスナリーファと比較すると強く恥じらうような表情とポーズが見て取れ、これまでのこのシリーズのフィギュアとはまた違った魅力が醸し出されていることが印象的なフィギュアであったと感じます。


ここで一旦ベスト10からは離れ、惜しくも選外となったものの、個人的に好きだったフィギュアについて記載していこうと思います。

ベスト10に入らなかったものの個人的に気に入っているフィギュア
タイトー
冴えない彼女の育てかた Fine Aqua Float Girlsフィギュア 澤村・スペンサー・英梨々 
冴えない彼女の育てかた Fine Aqua Float Girlsフィギュア 霞ヶ丘詩羽 

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タイトーでは冴えカノのAqua Float Girlsシリーズの英梨々と詩羽の2作が気に入っています。
ほぼ同時にリリースされたこの2作ですが、英梨々の方は質感がよく、詩羽の方は胸周りの造形がよい、いずれも魅力的なフィギュアに仕上がっているように感じられました。
Aqua Float Girlsシリーズは最近リリースの頻度がやや落ちている傾向がありますが、今後どのように展開していくのかは気になるところですね。

セガ
Re:ゼロから始める異世界生活 Luminasta フィギュア “ラム” -あめあがりの日-
初音ミクシリーズ Luminasta “初音ミク - ビターパティシエ” 

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今年はセガの得意パターンが見え始めた一年でもあったように感じます。
タイトーやフリューのような純然たる美少女フィギュア路線ではなく、あくまでプライズはプライズとして、先に挙げたラムや、16周年ミクなど、ポップな可愛らしさを表現したフィギュアが多かったように感じます。
これ以外にも、純粋な美少女フィギュアとして見ても良いバランスで作り上げられた後者のミクのようなフィギュアもあったので、来年も幅の広い可愛らしさを表現してくれることを期待したいですね。

◆ フリュー
Re:ゼロから始める異世界生活 ぬーどるストッパーフィギュア ーレム・犬耳ポリスー ・Re:ゼロから始める異世界生活 ぬーどるストッパーフィギュア ーラム・犬耳ポリスー 

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多少ネタバレになりますが、ベスト10に入っているフリューのフィギュアは全て比較的大きめのサイズ感のフィギュアということになりましたが、比較的小さめのサイズ感のフィギュアにもよいものがあったように感じます。
特に個人的によかったと思っているのが上のレム・ラムの犬耳ポリスのフィギュアで、レムとラムの細かな表現の違いの作りこみや、質感への拘りなど、フリューのプライズフィギュアの良い部分が多く現れたフィギュアでした。
どうしても注目を集めるのは大きめのフィギュアになってしまいますが、こういう小さくて気軽に飾れるよいフィギュアを今後も作り続けて欲しいですね。

バンプレスト
・TVアニメ「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」 -Relax time- 早坂 愛 (バンプレスト)
・ホロライブ #hololive IF -Relax time- 赤井はあと (バンプレスト)

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美少女フィギュアよりも、少年誌系のフィギュアが主力なためだとは思いますが、今年はバンプレストについては中々評価の難しい一年になったと思います。
そんな中でも特に個人的に気に入っているのが、前者のバスタオル姿の早坂です。
何の脈絡もなく突如としてオトナな雰囲気のフィギュアが出てきたので面食らった部分もありますが、ポーズやバスタオルの細かな表現が魅力的だったと思っています。
また、ホロライブのhololive IFシリーズも上にあるはあちゃまや星街すいせいなど、話題を集めたフィギュアもありましたが、なぜか夏以降リリースがなくなってしまったので、是非来年はこのシリーズの続きがリリースされることを期待したいですね。


ではここからベスト6~4を発表していこうと思います。
ベスト 6位~4位
第 6 位: ブラック★★ロックシューター DAWN FALL Coreful フィギュア エンプレス【ブラックロックシューター】覚醒ver. (タイトー)

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今年のタイトーのCorefulシリーズは6~7月に大量にリリースされましたが、その中の1作がこのブラックロックシューターのフィギュアでした。
最近のCorefulシリーズは2~3年前のものと比較すると小さめのサイズ感であることも珍しくありませんが、このフィギュアは躍動感あふれるポーズと、それによるフィギュアそのものの存在感、エナメル感の強い衣装の質感など、トータルで見るとレベルの高いフィギュアに仕上がっていたように感じます。
中々こういうかっこいい系の美少女フィギュアはプライズだとリリース数が限られている上に、タイトーがそういったフィギュアを作るのもあまり無いことなので、その点でも評価できるフィギュアと言えるのではないでしょうか。

第 5 位: ヨスガノソラ Aqua Float Girls フィギュア 春日野穹 (タイトー)

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6位のブラックロックシューターと同日リリースの春日野穹が第5位となりました。
以前タイクレ限定の穹のフィギュアをレビューした際には、もうこのキャラクターのプライズが出ることはないと思っていたのですが、まさかゲームセンターに並ぶ日がくるとは思わなかったという、いい意味での裏切りがあったのが個人的には印象に残っています。
小さめのフィギュアではありますが、塗装で仕上げられた長く鋭さのある髪造形や全体的にマットで落ち着いた風合いの質感、過去のスケールフィギュアへのオマージュを感じさせるポーズなど、期待を大きく上回るフィギュアだったのが高評価の理由です。

第 4 位: ソードアート・オンライン BiCute Bunnies Figure ーリーファー (フリュー)

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SAOのバニーフィギュアはアスナリーファシノンと3作リリースされましたが、その中での最上位がこのリーファです。
このSAO3部作はとにかくメリハリの効いた身体の造形が特徴的で、このリーファもボリューム感のある肢体を堂々と見せつけるポーズや、リアリティのある形状の脚を覆うタイツの曲線美も相まって、プライズフィギュアの出せる魅力という魅力を全て詰め込んだフィギュアであったと言っても過言ではないと感じます。
アスナは顔の向きがやや上方を向いている点が理由で選外としましたが、この3部作は質感も比較的良く、欠点を補って余りあるクオリティのフィギュアシリーズになっており、早くもリニューアル再販が始まっているようなので、是非入手しやすいうちに入手してみていただければと思います。(なお再販版でもアスナの首の角度は修正されていないようでした)


以上がベスト6~4でした。
ここでまた少し趣向を変えて、今年期待外れだったフィギュアをメーカー別で振り返っていこうと思います。

メーカー別 期待外れだったフィギュア
タイトー
オーバーロードⅣ Desktop Cute フィギュア アルベド ~水着 ver.~

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つい先日記事をリリースしたばかりのフィギュアなので、記憶に新しい方もいらっしゃるかも知れませんが…アルベドのDesktop Cuteシリーズが最も期待外れでした。
このフィギュアの最大の期待外れ要素は胸のパーツ分割で、胸の谷間の部分でがっつりとパーツ分割されており、身体を正面から見ると何とも残念な見た目になってしまっているフィギュアでした。
特にこのフィギュアは、顔が右肩方向を向いており、胸が正面から見えないような宣材画像しかなかったため、いざ箱を開けてがっかりされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

セガ
・TVアニメ「SPY×FAMILY」 プレミアムフィギュア (ヨル・フォージャー) パーティー

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去年のオブ・ザ・イヤー記事でもSPY×FAMILYのフィギュアがセガの期待外れなフィギュアとして挙がりましたが、今年も同じくヨルのフィギュアが最も期待外れでした。
この作品も人気が出てからそれなりに時間が経過しており、直前のニット衣装がそれなりのクオリティで出てきたことから、もう流行りはじめの粗製乱造期は超えたかなと思ったのですが、その矢先でのこのフィギュアのリリースだったので、落差が大きかったフィギュアと言えるかも知れません。
ただ、私の心はここで完全に折れてしまったので、以降SPY×FAMILYのフィギュアには手を出さないようにしています。

◆フリュー
初音ミク×ラスカル Exc∞d Creative Figure ーサイバーフューチャーー

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単純なクオリティという意味ではこれより低いフィギュアもありますが、期待値からの落差という意味ではこのフィギュアもまたかなり印象的なフィギュアでした。
記事の方を見ていただければわかりますが、かなり顔のバランスがデコマスから変わっており、ラスカルの方はともかくメインのミクの可愛らしさがかなり損なわれているフィギュアでした。
フリューは推しの子のアイでもデコマスから顔のバランスが大きく損なわれたフィギュアをリリースしてしまっていたため、大手4社の中では最もあたり外れの大きかったメーカーと言えるかも知れません。

バンプレスト
初音ミクレーシングVer. レーシングミク2022 Tropical Maid Ver. 

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これも期待からの落差系ですね。
比較的シンプルなフィギュアなので、質感やサイズ感などは十分なフィギュアになっていることを期待したのですが…蓋を開けてみたら特に質感が良いわけでもなく、過去のレーシングミクと比較しても非常に小さなフィギュアでがっかり…というのが率直な感想です。
レースの方のスポンサーにバンプレストがいる以上は、レーシングミクのプライズはバンプレストがリリースすることになるのだと思いますが、一大フィギュアメーカーの「グッドスマイル」の名を冠してロゴも掲出するからには、それに見合うだけのクオリティのフィギュアを期待したいところです。
あと本筋からは脱線しますが、2023レーシングミクのスケールフィギュアは、既にデコマスが出来上がっているようで、そちらは素晴らしい造形のフィギュアになっているようなので、予約開始したら即買おうと思っています。


それでは大変お待たせ致しました、ここからベスト3の発表です。

ベスト 3位~1位
第 3 位: りゅうおうのおしごと! Coreful フィギュア 空銀子 ~制服ver.~ (タイトー)

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今年のCorefulシリーズからは、制服にフォーカスしたフィギュアがいくつもリリースされました。
その中でも特に私が気に入ったのがこのフィギュアで、アニメや原作イラストの持つ可愛らしさをそのまま立体化したような顔と、ポーズと良くマッチした自然な制服のシワや動き、セーラー服の裾からちらりと除くお腹など、トータルでの作りこみのレベルの高さが素晴らしいフィギュアでした。
Desktop Cuteシリーズが増えたためか、夏以降Corefulシリーズのリリースが大幅に減ってしまっていますが、Pop Up ParadeやTENITOLなどの低価格帯フィギュアはもちろん、スケールフィギュアの立場も脅かす存在として引き続き存在感を示すシリーズであってほしいところですね。

第 2 位: すーぱーそに子 BiCute Bunnies Figure ーPink ver.ー (フリュー)

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ここまでBiCute Bunniesシリーズが大量に出てきましたが、その中でも最もよかったフィギュアがそに子のPink ver.でした。
このフィギュアはとにかく隙のない出来で、そに子らしいボリューム感のある体型を、このシリーズとしても大きめのサイズ感で表現している上、造形のレベルも高く質感にも拘りの感じられる作りでほぼ言うことなし、という非常に所有欲を満たしてくれるフィギュアでした。
今年の1位と2位はクオリティとしては非常に僅差で、最後の最後まで悩みましたが…このフィギュアは2位としました。


そして、2022年12月~2023年11月にレビューした200体以上のフィギュアの頂点、個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤー 2023に輝いたフィギュアは…

第 1 位: 桜ミク AMP+ フィギュア ~桜提灯ver.~ (タイトー)

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栄えある第1位のフィギュアはタイトー AMP+シリーズの幕開けを飾った桜ミク 桜提灯バージョンでした。
このフィギュアは本当に出来が素晴らしく、タイトーらしい緻密で可愛らしい顔の作りと、ボリューミーで緩やかかつ質感高く作られた髪、細かく再現された衣装の装飾、ボタン電池を使用することで光らせることができる提灯など、AMPシリーズの良い特徴を受け継ぎつつも、過去になかった表現にチャレンジした一作と言えるでしょう。
そうしたチャレンジに取り組みつつも、本来フィギュアに求められるクオリティの高さを緩めることがなかったその努力は讃えられるべきだと考えたため、このフィギュアを『個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤー 2023』とします。


最後に、本年も本ブログをご覧いただきありがとうございました。
今年も無事1年レビューをやり遂げられたことに安堵しています。
1年を振り返ってみると、レビューの点数が甘くなったり厳しくなったりなどがあり、その点についてご指摘をいただいた機会などもありましたが、総じてみれば良いものは良いとお伝え出来たかなと思っています。
2024年も引き続き、プライズフィギュアを中心にレビューを続けて参りますので、是非引き続きのご愛読を賜りますようお願い申し上げて、年末のご挨拶に代えさせていただきます。
明日も記事の更新はありますが、一足お先に、よいお年をお迎えください。