個人的フィギュアレビュー Co-fig

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【企画】個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤー 2022

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
昨年末に当ブログを設立して早一年、レビューしたフィギュア数は200を超えました。
そこで今日は、この1年間でリリースされたフィギュアを振り返りながら、今年最もよく出来ていたプライズフィギュアを決めようという年末お約束の企画です。

ルール
・2021年12月~2022年11月までの間にリリースされたフィギュアのうち、各月のベストフィギュアを1つ選出する。
 (ベストを選ぶ過程の中で、点数が最も高いフィギュアが選ばれないこともあります)
・12個のフィギュアからTop3を選定し、トップのフィギュアを個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤーとする。
・おまけで、メーカー別の期待外れだったフィギュアも振り返る。

各月ベストフィギュア

2021年 12月

魔女の旅々 Coreful フィギュア イレイナ (タイトー)

ho-ji-cha.hatenablog.com

本ブログを開始する切っ掛けとなったプライズフィギュアの一つがこのフィギュアでした。
プライズフィギュアの出来はどれもそんなに大きく違わない、去年の12月までの私の認識はそうだったのですが、実際一つ一つのフィギュアに向き合ってみるとそれぞれクオリティや特長が違うのだと理解することができた、そんなフィギュアです。
その後約1年レビューを続けてきましたが、未だにこれを超えるイレイナのフィギュアには出会えていないので、それは来年に持ち越しですね。

2022年 1月
Re:ゼロから始める異世界生活 プレシャスフィギュア レム ~冬服コートver.~ Renewal (タイトー)

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レムフィギュアはこのブログが始まる前から大量に出まくっていましたが、今年も多数のフィギュアがリリースされました。
メーカーやシリーズも様々で、点数も高いもの低いもの様々ありましたが、今回の記事を書くのにあたりざっくり見直しました。
正直、レムフィギュアの中でこのフィギュアのことはあまり印象に残っていませんでしたが、記事の内容を読み返してみるとそつのない作りになっている点が却って印象に残りづらい一因になっているのかなと思いました。
レムくらい多数のフィギュアがリリースされるキャラクターになると、多少インパクトみたいなものがないと記憶の中に残らないのでしょうね。

2022年 2月
ホロライブ #hololive IF -Relax time- 湊あくあ (バンプレスト)

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Relax timeシリーズは比較的大きさのあるシリーズで、存在感がある一方でやや大味な印象がありました。
そんな印象を払拭したのがこのhololive IFシリーズで、造形や質感のレベルが一段階上がり、なおかつ顔のクオリティも非常に高いフィギュアとしてリリースされました。
個人的にあまりにも衝撃的であったため、19時更新ではなくレビューを書き上げた直後の0時に更新した唯一のフィギュアです。
Relax timeシリーズはこのところコンスタントにリリースが続いているため、来年も期待が持てそうですね。

2022年 3月
初音ミク Wonderland フィギュア シンデレラ (タイトー)

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レムと同様、毎年ミクも大量にフィギュアが供給されます。
ミクは数が出るのもあり、クオリティが高くなりやすい傾向にあるそうで、1年振り返ってみても確かに点数が高めのフィギュアが多いように感じました。
この2022年 3月は同月にこのWonderlandシリーズのシンデレラとAMPシリーズのアリスver.がリリースされるという熾烈な状況であり、私もいずれを選ぶかを悩みました。
ただ、AMPシリーズはタイトーの最上級ラインでありクオリティが高いのある意味当たり前なのと、特にこのアリスver.は肘部分の組み立て不良があったため、シンデレラの方が良く出来ているように感じました。
持ち上がったスカートから伸びた美脚が非常に魅力的なフィギュアで、今でも私のフィギュア棚の一等地に飾られています。

2022年 4月
初音ミクシリーズ スーパープレミアムフィギュア “桜ミク”Ver.3 (セガ)

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3月から引き続き、ミクフィギュアが月間ベストフィギュアになりました。
セガのフィギュアは力が入っているときとそうでないときの差が激しい印象ですが、このフィギュアは明らかに力が入ったフィギュアでした。
特に、シャツの塗装の質感やリアリティのある脚造形など、見所の多いフィギュアに仕上がっていました。
この月には、イレイナのチャイナドレスもありましたが、2021年12月に記載した通りイレイナのフィギュアで最もクオリティが高かったのが通常ver.であるため、月間ベストに選ぶのにはちょっとなと思ったのもあり、点数面では逆転になりますがこちらを月間ベストとしました。

2022年 5月
初音ミク BiCuteBunnies Figure -ストリートver.- (フリュー)

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30cm近いスケール感と縫製仕様網タイツが特徴のBiCute Bunniesシリーズ、今年は3体のフィギュアがリリースされました。
今年の3体はどれも多少変わり種で、特にこのフィギュアは「バニーなのにストリートとは如何に?」と疑問に感じていたのと、「他のBiCute Bunniesシリーズのフィギュアと一緒に飾ったときに浮くのではないか?」と心配していました。
ところが、入手後に実際のフィギュアを見てみると、バニースーツの質感も高く、造形も良いフィギュアで、いい意味で裏切られたフィギュアでした。
5月以降、このシリーズはリリースがありませんが、物価高円高に負けず来年もリリースを続けてほしいですね。

2022年 6月
ホロライブ #hololive IF -Relax time- 白上フブキ (バンプレスト)

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2月の湊あくあに続き、6月は白上フブキが月間ベストとなりました。
このシリーズの凄いところは、それぞれのキャラクターの顔の特徴をかなり正確に捉えている点ですね。
Vtuberはキャラクターデザインを担当される先生がそれぞれ違うため、顔の特徴なども異なりますが、これを正確に捉えてフィギュアに落とし込んでいます。
アニメのキャラクターでもフィギュア化の際に顔が微妙になってしまうことは珍しくありませんが、このシリーズは予算に制約のあるプライズであるにも関わらずかなり良好なクオリティを維持しつつ量産されています。
このレベルを維持するには、相当に監修をしないとできないことだと思われるので、このシリーズの担当者の方の努力に感謝ですね。

2022年 7月
デート・ア・ライブⅣ Coreful フィギュア 星宮六喰 ~水着ver.~ (タイトー)

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今年一年レビューを続けて、5点満点をつけたフィギュアは3つのみで、そのうちの一つがこのフィギュアです。
タイトーのメインストリームCorefulシリーズもかなり大量にレビューしてきましたが、点数的にはこのフィギュアが最高ということになりましたね。
このフィギュアの最も良い点は形状から柔らかさが伝わってくる点です。
肉付きの良さの中にも、しっかりとメリハリのある造形になっており、柔らかさがより際立つ造形になっています。
また製造品質的な問題もほぼ皆無で、質感的にも表面積の大半を占める肌の部分の質感が非常に高いフィギュアでした。

2022年 8月
初音ミク Wonderland フィギュア 眠れる森の美女 (タイトー)

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7月に続いて8月も5点満点のフィギュアが出ました。
このフィギュアは物凄く拘りが見られ、顔の可愛らしさや髪のボリューム感・塗装のクオリティ、衣装の造形や質感の良さ、肌の質感や脚の造形など、細部に至るまでかなり作りこまれていることが分かります。
衣装の塗装は多少荒れが見られましたが、その他のクオリティの高さの方が圧倒的に勝っているため、5点満点をつけた…という経緯でしたね。
星宮六喰の方が品質面を極めての5点だとしたら、こちらは作りこみの5点ですね。

2022年 9月
初音ミク Aqua Float Girls フィギュア (タイトー)

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今年、夏の終わり頃にタイトーが新しく投入を始めたのがAqua float girlsでした。
当初私が想定していたよりもかなり小さ目のフィギュアであったため、若干肩透かし感があったのですが、シリーズ2作目の初音ミクはクオリティが高く、今年のこのシリーズのハイライトだと言っても過言ではないと思います。
水着のツルっとした質感や手の込んだ塗装・プライズにしてはちょっと際どい水着の食い込み等、小さいながらも作りこまれていることが分かるフィギュアでした。
タイトーフィギュアの定番キャラは一巡した感があるので、来年はキャラクターの広がりがこのシリーズには求められそうですね。

2022年 10月
初音ミク フィギュア 3rd season autumn ver. (タイトー)

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こちらは再販のフィギュアなので月間ベストとするかを悩みましたが…クオリティ重視で選ぶならばこのフィギュアかなと思いました。
このフィギュアの特徴はベースのイラストには正直それほど似ていないものの、プライズフィギュアの範囲内で実現できるクオリティの高さを実現している点です。
セーラー服衣装に合わせて顔立ちやスタイリングが全体的に幼げな雰囲気となりつつも、セーラー服の隙間から覗くお腹部分や肉付きのよい太腿など、見所となる箇所はしっかりと作りこまれています。
タイトーのフィギュアはCostumesシリーズ等中古相場が高騰しているものも多いので、それらのフィギュアも再販されることを期待したいですね。

2022年 12月
初音ミク AMP フィギュア ~Latidos-2022 ver.-~ (タイトー)

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AMPシリーズは今年はアリスver.とこのLatidos 2022 ver.の2つがリリースされました。
アリスver.は上述の通り肘部分の差し込みが甘いという割と致命的なミスがあり、月間ベストに選べませんでしたが…こちらも接着剤が飛んだり表面の質感がやや安っぽかったりなどの問題はあるものの、全体的なパーツ数やボリュームの大きさ、造形の細かさなどから選定をしました。
タイトーのフィギュアはここ1年でかなり小さくなった印象があり、同じCorefulシリーズのフィギュアでも並べて飾ると大きさが違うということが珍しくないのですが、AMPシリーズは比較的フィギュアの大きさが維持されています。
年2~3体の特別なフィギュアとして、これからも存在感のあるフィギュアを目指してほしいですね。
1年12カ月のベストフィギュアのうち、8つがタイトー製、7つが初音ミクという状態で、かなり偏ってしまっていますが…やはりそれだけ安定してクオリティが高いということなのだと思います。


続いて、年間Top 3の発表の前に、各メーカーの期待外れだったフィギュアを振り返ろうと思います。
比較的出来が良かったメーカーから順にご紹介していこうと思います。

【個人的メーカー別期待外れだったフィギュア】
フリュー
初音ミク ぬーどるストッパーフィギュア ー桜ミク ウィンクver.ー (フリュー)初音ミク ぬーどるストッパーフィギュア ー桜ミク ウィンクver.ー (フリュー)

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最も期待外れだったフィギュアを選ぶ上で一番迷ったのがフリューでした。
というのも、3点を付けたフィギュアにおいても最低限守られるべきクオリティはしっかりと守られているものが多く、どれが一番期待外れだったと言いづらかったためです。
そんな中で、このフィギュアは首から下は比較的良好なクオリティを保っているものの、首から上、特にかなりクセの強い口まわりの処理と、手に持たせることができないツインテールが印象的であったため、3.5点のフィギュアではありますが「最も期待外れだった」と言えるのではないかと考えました。
やはりフィギュアの良しあしを決める上では、顔はかなり重要なファクターですね。

タイトー
TVアニメ「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」 Coreful フィギュア 四宮かぐや 和服ver. (タイトー)

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比較的安定してクオリティの高いタイトーフィギュアですが、今年最も期待外れだったフィギュアはこちらのフィギュアでした。
一言で言うと、全体的なバランスと質感の低さがこのフィギュアの大きな問題です。
アニメ等で表現されているよりも高い等身、全体的に下に寄ったような顔のパーツ、やや腰の部分が厚ぼったい印象の身体…全体的にちぐはぐな印象がぬぐえません。
また、髪や肌、衣装いずれをとっても質感の高いポイントがなく、残念ながらウリとなるポイントがどこなのか全く分からないフィギュアでした。
原作も終わり、今後フィギュアが出るのかも分かりませんが、この作品のタイトーフィギュアについて言えば、キャラクターの魅力を引き立てるような作りのものを期待したいですね。

セガ
TVアニメ「SPY×FAMILY」 プレミアムフィギュア (ヨル・フォージャー) いばら姫 (セガ)

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今年大ヒットした「SPY×FAMILY」のフィギュアが最も期待外れでした。
アニメが放映されたのが今年の春期で、フィギュアとしてリリースされたのが7月の終わりという時系列でしたが、通常プライズフィギュアの納期は発注後3~4カ月なので、恐らく発注を締め切り時点ではまだ放映前だったのだと思われます。
もともとWeb漫画としては相当人気のある作品であったため、それなりの構えは整えていたのだと思うのですが、それでもやはり企画~生産までの一連のプロセスを無理やり回した結果がフィギュアのクオリティに直結してしまったのではないかと考えます。
消費者の「欲しい」という気持ちに速やかに応えるということは市場主義経済において重要なことだとは思うのですが、最低限「台座にしっかりと固定できる」だとか「大きな傷や汚れがない」などのラインは守って欲しいものです。

バンプレスト
Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン- ~マシュ・キリエライト~ (バンプレスト)

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セガのヨルは急激に作品の人気が高まって色々あったのだろうとまだ理解できますが、こちらはなぜこのようなことになったのかが全く理解できないフィギュアですね。
生気が全く感じられない表情にのっぺりとした顔造形、単調で動きの無い髪、質感的が安っぽくメリハリのない体や衣装の造形、何のために付属しているのか分からない白円板…とにかく褒められる点が一つもありません。
私はこうしてブログの記事として紹介するという活用ができますが、普通に期待して入手された方が可哀想でなりません。
そうした方を減らすというのもこのブログを続けている理由の一つであり、人々に愛されるプライズフィギュアを増やすために今後も頑張ってレビューしていこうと、改めて思いました。


ここまで6500文字、大変長らくお付き合いいただきましたが、ここで今年のTop 3フィギュアを発表しようと思います。

【年間Top 3フィギュア発表】
第3位: ホロライブ #hololive IF -Relax time- 湊あくあ (バンプレスト)

シリーズ一発目から非常に高いクオリティのフィギュアを投入し、その後のシリーズ展開に大きな影響を与えたと言っても過言ではないでしょう。
Relax timeシリーズやその中のhololive IFシリーズを語る上で、本フィギュアは特に重要な立ち位置にあったと考えるため、本フィギュアを第3位としました。

第2位: 初音ミク BiCuteBunnies Figure -ストリートver.- (フリュー)


コロナウィルスのロックダウンによる物価高等により、800円の原価の範囲内で大型かつ高クオリティなフィギュアを制作しづらい社会情勢にあって、今までのBiCute Bunniesシリーズよりも更に一段階クオリティの高いフィギュアを投入してきたことは素晴らしいことだと考えます。
また、バニーという制約がある中でも個性付けを行うことで、発展性を持たせたという点も評価されて然るべきだと考えるため、本フィギュアを2位としました。

第1位: 初音ミク Wonderland フィギュア 眠れる森の美女 (タイトー)


このフィギュアの選定理由は、ひとえに先述した作りこみのレベルの高さです。
wonderlandシリーズにはこれまでも高クオリティなフィギュアは多数ありましたが、ゲームセンターで箱のサイズを見て驚いたとき、箱からブリスターを取り出したときの高揚感や、実際に組み立てて、眺めて、飾ってという一連の流れの中で感じられる満足感が、他のフィギュアからは頭一つ抜けて高かったフィギュアでした。
このため、本フィギュアを「個人的 プライズフィギュア・オブ・ザ・イヤー 2022」としようと思います。


最後に、1年間通じて本ブログをご覧いただきありがとうございました。
最初本ブログを始めた頃は月間数百PVだった当ブログも、今では月間数万PV近いアクセスをいただくブログになりました。
これもひとえに本ブログにお付き合いいただきました皆様のお陰です。

一点お知らせですが、ブログの名称について、検索エンジン等で簡易に本ブログに到達できるよう、以下の通り一部変更させていただこうと思います。
旧: 個人的フィギュアレビュー
新: 個人的フィギュアレビュー Co-Fig
じんてきフィギュアレビューを略し、「こーふぃぐ」という愛称を付けさせていただく予定です。

来年も引き続き、皆様のお役に立つプライズフィギュアレビューをお届けしていきたいと考えておりますので、どうぞ変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。