個人的フィギュアレビュー Co-fig

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【3/5】TVアニメ『ライザのアトリエ』 ちょこのせプレミアムフィギュア “ライザリン・シュタウト” (セガ)

2/16リリース、セガ ちょこのせシリーズ、ライザのアトリエ ライザリン・シュタウトをレビューします。
ここ3〜4年のスケールフィギュア界を引っ掻き回したライザが満を持してのプライズ化ですね。
このフィギュアのタイトルはTVアニメ版であることを明記しているので、先日のフリューの『ネコぱら』と同じく、TVアニメ作品化されたことでプライズ化ができるようになった…ということでしょうか。
もっともあちらの作品とは異なり、ライザはCERO:Bの家庭用ゲームなので、別にゲーム版でもフィギュア化はできると思うのですが…その辺りは大人の事情というやつでしょうか。

【全体】
・大きさ・存在感: 2/5
・カラーリング: 3/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5


部屋着のようなワンピースとパーカーで、正座を少し崩して座ったポーズです。
非常に小さなフィギュアで高さは9cm弱と、大半のちょこのせやぬーどるストッパーよりも小さいのではないでしょうか。

【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 2.5/5
・髪の造形: 3/5
・髪の塗装・質感: 2.5/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3/5


瞳の中は濃淡 2色の非常にシンプルな塗り分けで、全体的に縁取りのラインがフィギュアのスケールに対して太めなので、やや野暮ったいような印象があります。
顔全体としてみると、ライザらしい顔つきにはなっているように感じます。

 


最近のセガのフィギュアらしく、肌は全体的にテカリが強めで、顔においてもそれは例外ではありません。
フィギュアのサイズが小さめな分、質感にはこだわって仕上げて欲しいところではあるのですが…


そして髪も成形色で、こちらもあまり表面の質感はよくありません。
髪の造形はそれなりに細かく表現されてはいるのですが、セガのフィギュアにありがちな毛先の丸まりと毛束のエッジが落ちたような形状が今一つな感触です。

【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 2.5/5
・衣装の造形: 3/5
・衣装の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 3/5
・見所・魅力: 3/5


白いワンピースの造形は良く、胸によって挟み込まれた部分や両腿の間で弛む部分の布の凹凸の表現は良いと感じました。
一方で表面には何箇所か傷跡が見られ、塗料を上塗りしたような手直しの跡なども見られました。


このフィギュアの見どころの一つが胸周りのはずなのですが、左胸周辺の組み立ての精度が甘く、肌パーツ・ワンピース・フードのパーツの間に隙間が見て取れる作りになっています。
組み立てる際に無理なく組み立てられるように、ということなのだとは思いますが、正面に近いアングルからも見える位置なので、気になるという方も多数いるのでは無いかと思います。


後ろから見ると腰からお尻に掛けてのボリューム感がどえらいことになっています。
良く土偶でおしりから腿までのボリューム感がすごいものがありますが、このフィギュアもそれに近しいものを感じますね。


「太ももの錬金術師」とまで言われただけあって、ちゃんと腿がよく見えるような衣装になっています。
ただ、スケールフィギュアによくあるような太さを殊更に強調するような表現ではなく、上半身に比べると腿も含めてボリューム感が大きい、というのが正面から見た印象ですが…


横方向から見るとやはり太ももも結構厚みのある作りになっていますね。
腰の一番細い部分と腿の最も太い部分では、後者の方がずっと太く表現されているので、このフィギュアはこのフィギュアなりにライザの特徴を表現していると言えるでしょう。


ワンピースの内側は白い下着でした。
クレジット表記はワンピースの両腿の間の弛んだ部分の内側にモールドで記載されていました。

【台座・付属品】
・台座の品質: −/5
・付属品の品質: -/5
付属しません。

【総評】
・総合評価: 3/5
造形には光る部分もあるのですが、サイズ感の小ささと、質感の悪さが気になるフィギュアでした。
せめてどちらか片方だけでももう少し良ければ、また評価は違ってきたものになるとは思うのですが…