9/21リリース、バンプレスト Celestial viviシリーズ、五等分の花嫁 中野五月 School style ver.をレビューします。
一花・二乃・四葉に続く4作目ということになります。
このシリーズはここまで比較的クオリティが安定していて、過去3作は全て4点でした。
四葉のレビューの際に記載した通り、宣材画像からは出来が良いように感じられたので、上振れを期待しつつどのような出来のフィギュアなのかを見ていこうと思います。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 3.5/5
・再現度: 3.5/5
・バランス: 4/5
スクール水着姿で女の子座りをしたポーズです。
高さは12cm程度で、スケール感はほぼ前の3人と同じです。
立ちポーズならば17〜18cm程度の大きさでしょうか。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 3.5/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 2.5/5
・見所・魅力: 2.5/5
アイプリントの仕様は前の3人と同じで、上目遣いな点とハイライト周辺の比較的明るめの色の部分が若干狭めの点以外は、ほぼ違いは見られません。
顔の造形もそつなく仕上げられてはいるのですが、若干テカリが強めの素材が使われており、特に鼻周辺から白っぽい光が反射しやすくなっています。
顔と髪に共通する課題なのですが、黒っぽい汚れと傷のようなものが見られました。
これはこのフィギュアの梱包に起因するものと考えられ、箱の内側のダンボールが、フィギュアの顔部分とビニール袋を介して強く擦れ合うような梱包となっていることが原因なのではないかと考えられます。
景品ごとに重心位置を変えることもプライズフィギュアでは必要なのかもしれませんが、それでも手元に届いた状態で中身が傷つきやすい梱包は避けてもらいたいものですね。
髪は無塗装かつ成形色で、一部水着の青い塗料が飛んだような跡が見られました。
ただ造形自体は広がりや緩いウェーブの掛かった前髪とボリューム感のある後ろ髪になっており、この点は比較的優れていると言えそうです。
【身体】
・素肌の造形: 3/5
・素肌の塗装・質感: 2.5/5
・衣装の造形: 3.5/5
・衣装の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 2.5/5
・見所・魅力: 3/5
これまでと同様紺色のスクール水着で、塗装や造形のレベルに大きな違いはないように感じられます。
素肌部分については造形よりもむしろ製造品質的な問題の方が多く見られました。
1つ目は肌のテカリの強さで、特に左手と胸の上側部分の光の反射が強くなっていました。
また左手は顔に近く、比較的目立つ位置にあるのですがテカリの強い中を細いパーティングラインが走っていることで悪目立ちしてしまっている感じはありますね。
同じパーティングラインの問題としては、左腿の付け根の比較的目立つ位置に斜め方向に走っている部分も気になります。
まっすぐなパーティングラインであればある程度仕方がないものだと思えるのですが、何もないところで突然折れ曲がっているので、最初は傷か何かかなと勘違いしました。
顔のパートで少々言及した水着の色飛びがこちらになります。
水着部分と素肌部分はそれぞれ別工程で仕上げられて、最後に組み立てられるはずなのですが、なぜこのような色飛びが起きるのかは謎ですね。
脚はボリューム感のある造形です。
この手の座りポーズのフィギュアだと、腿とふくらはぎのラインのホリが浅くなりがちですが、このフィギュアは比較的しっかりと深めの溝が掘られていました。
水着の黒い筋はこのフィギュアでもお尻の右側部分に見られました。
クレジット表記は左腿の下側部分にオレンジ色でプリントされています。
【台座・付属品】
・台座の品質: -/5
・付属品の品質: -/5
付属しません。
【総評】
・総合評価: 3.5/5
これまでの3作よりも品質的な欠点が目立つフィギュアでした。
髪がこれまでの3人よりもボリュームがある分、肌の部分のクオリティを落とさざるを得なかったのかもしれませんが、それでギリギリ保たれていたバランスが若干変わってしまったのがネガティブな印象につながっているのかもしれませんね。
