9/22リリース、フリュー Trio-Try-iTシリーズ、リゼロ レム ガーリーコーデver.をレビューします。
少し言及するのが遅くなりましたが、9月末のフリュー製フィギュアラッシュに突入したので、しばらくはフリューのフィギュアのレビューが多くなります。
このところフリューは1ヶ月に大体3個程度の美少女系フィギュアをリリースすることが多いですが、9月はレビュー対象外にしたものも合わせると、なんと11個ものフィギュアがリリースされるようです。
通常の約3ヶ月分と考えると、明らかに何か異常があっての事態なのだとは思いますが…
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 3/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
いわゆる地雷系ファッションに見られる要素が盛り込まれた衣装のフィギュアです。
サイズは約22〜23cm程度で、通常の立ちポーズのプライズフィギュアと比較すると少し大きめに作られています。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 3/5
・髪の造形: 3.5/5
・髪の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3/5
比較的シンプルな瞳の色変化など、アイプリントの大まかな構成はこれまでのフリュー製のレムと大きな違いはありませんが、全体的に縁取りの線が太く、特に瞳の部分や眉の太さは気になるポイントです。
口は単色塗装で、それを補うためかやや深めの造形にはなっていますが、口の上側にはしっかりとした影が落ちるのですが、サイドの部分が塗られていないため、やや不自然に感じてしまいます。
髪は先端がクリアになるタイプで、全体的に塗装が施されています。
透けている範囲は最近のフィギュアとしては広めですが、ちょうど眉の高さぐらいまでなので、パーツの境界が不自然に透けて見えるなどの問題はありませんでした。
髪の造形は比較的角の落ちた形状となっており、毛先もあまりシャープとは言えませんが、悪いというほどではないように感じます。
あと気になる点としては、若干ですが顔パーツのテカリが強めに作られています。
【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 3/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 2/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3/5
黒を基調とした地雷系コーデです。
布の伸びやシワがよく表現された造形で、遠目でパッと見た時の印象はそれほど悪くはありません。
ただ近づいてよく見てみると塗装や質感の粗さはかなり目立ちます。
黒っぽい部分が成形色なのですが、全体的に細かなひび割れが縦横無尽に走っており、ムラのある見た目になってしまっています。
またパッケージ写真ではシャツとスカートの色は同じ色のように表現されていましたが、よく見てみると別の色で表現されていることがわかります。
スカートの方が若干色味が明るく、紫がかったパーツで作られているようです。
また宣材写真では黒いフリルの色と衣装本体の色は、別の色として表現されているように見えましたが、この点については同じ色になってしまっています。
白い部分の塗装もやや乱雑で、特にフリルの立体的な部分などは塗料が乗り切っておらず所々黒っぽく見えている箇所があったり、背中側にははみ出している箇所があったりしました。
残念ながら、品質面ではあまり良いとは言えないフィギュアと言わざるを得ないかもしれませんね。
脚は全体的にむっちりとしたボリューム感のある表現になっており、膝周辺はわずかに赤みがかった色の変化が見られます。
衣装と同様、所々表面が荒れた箇所が見られましたが、こちらは色味が明るい分があまり目立たないようには感じます。
スカートの内側はドロワーズで、なぜか塗装まで施されていました。
なぜここだけコストのかかるような作りになっているのかは謎ですね…
【台座・付属品】
・台座の品質: 3.5/5
・付属品の品質: -/5
黒っぽいクリアな円盤に、水色のプリントです。
【総評】
・総合評価: 3/5
造形は良いのですが、衣装の色味や表面な質感などが悪く、パッケージ写真からの劣化が激しいフィギュアです。
次回のラムのレビューを続けて書くのですが、そちらのクオリティも心配になってきますね。
