個人的フィギュアレビュー Co-fig

Thank you 1,000,000 PV!!【3/29~5/5は毎日更新!!】

【4/5】初音ミク Exc∞d Creative Figure SweetSweets ークリームソーダー (フリュー)

9/28リリース、フリュー Exc∞d Creative Figureシリーズ、初音ミク クリームソーダver.をレビューします。
9月のフリューラッシュもこれで最後ですね。
振り返ってみると、BiCute Bunniesのそに子が出来の面でも大きさの面でも最も優れていて、あとは二乃、かぐや…といった感じで、やはりバニーのフィギュアが強かった印象があります。
ただ、最近あまり見かけなかった製造上の問題が見られたフィギュアも少なくはなかったので、やはり同時期に大量に同じメーカーからフィギュアを出すというのは色々と無理のあることなのだろうなと感じました。
レビューする立場としても、同じメーカーが続くとだんだん違いが分かりづらくなってくるので、できることならこういう固め打ちは避けていただきたいものですね。

【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: 4/5
・バランス: 4/5


メロンのクリームソーダをイメージしたカラーリングの衣装で、右手にはトレーに乗せたクリームソーダを持っています。
高さはおよそ18cmで、非常に高さのあった抹茶パフェ バージョンと比べるとスケールダウンした感じは否めませんね。
イラストを担当されたのはさいね先生です。


【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 3/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5


眉のほとんどが髪に隠れる髪型なのもあってか、顔の印象はイラストとはかなり異なります。
アイプリントは細かく、なるべくイラストを再現しようという努力が感じられる出来ですが、口の塗装は異なっており、全周がほぼ同じ厚さで縁取りされている他、下唇付近には塗装のはみ出しなども見られます。

 


そう考えると口の塗装の影響はかなり大きいような気もするので、この点だけでも改善できればガラリと印象は変わるかもしれません。
髪は基本的に成形色で、もみ上げとツインテールは先端にかけて白っぽい色になるようなグラデーション塗装が施されています。


成形色部分の質感はややテカリが強めですが、あまり暗い色ではないためまだ気になりづらいでしょうか。
髪の造形は前髪は顔と髪の距離が近めで、若干平面的な印象も受けますが、ツインテールはボリューム感があり、毛先の複雑なロールもよく再現されているので、この点は良いポイントですね。

【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 3.5/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5


セーラー服をイメージしたような 比較的薄着の衣装で、非常に要素が多く複雑なデザインです。
全体的にかなり頑張って再現はされていると思うのですが、胸のクリーム色のパーツは成形色かつ肉厚がかなりあるパーツになっているので、このパーツの重さだけは気になりますね。


それ以外の衣装の部分に目を向けると、最も印象的なのは軽く羽織ったクリアな上着です。
裾にかけてメロンソーダのような色合いのクリアな色変化が見られ、イラストの衣装をなるべく再現しようという努力を感じます。


肌の成形色部分の質感は手指の先など一部を除けば全体的にマットで、それほど悪い印象はありません。
イラスト内でも比較的あっさりとしたおへその表現ではありましたが、フィギュアの方では角度をつけてみないと ほぼ わからないレベルの浅めの表現になっており、この点はもう少し深さが欲しいなという風に感じました。


脚はミクらしくスレンダーな形状で癖は少なめの造形です。
左太もものシュシュのような装飾は先述の胸パーツと同様厚みのある形状で、こちらもやや重い感じはします。


足首から先は靴の色で成形されたパーツを肌の部分だけ 肌色で塗装しているようで、そこから上とは色味や質感が異なります。
この手の処理にありがちな問題点の塗装の塗り残しなどは両足ともに見られ、あまりクオリティは良いとは言えない状態になってしまっています。


スカートにもグラデーション塗装が施されており、内側は比較的明るい色で全体的に塗装されています。
アンダーウェアは白ではなくスカートの濃い部分の色と 近い色ですが、あまりはっきりとした造形は見られませんでした。

【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: -/5


白いお皿状の台座です。

【総評】
・総合評価: 4/5
複雑なイラストをなるべく再現しようという努力は端々から感じるのですが、コスト的な兼ね合いもあってか、ディティールは詰め切れていないように感じました。
これならもう少し装飾を減らしてクオリティアップにリソースを割いた方がユーザー側の満足度は高い気がしますね。