10/21リリース、フリュー ぬーストシリーズ、東方Project 紅 美鈴をレビューします。
東方のフィギュアは、作品のメジャーさに比べるとリリース数が比較的少なめなイメージですが、ここ最近はなぜかフリュー以外はフィギュアを出さないんですよね。
過去にはセガが原作絵に近いイメージのフィギュアを出していたり、フィギュア以外のプライズは比較的最近もタイトーが出しているので、メーカー縛りがあるというわけではなさそうです。
まあ比較的古めの作品であることは事実なので、こうして新作景品がぼちぼちの頻度で出ているというだけでも十分といえば十分なのですが…
【全体】
・大きさ・存在感: 3/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: 4/5
・バランス: 4/5
美鈴の衣装はチャイナ服風のスカートの下にドロワーズを履いているものといないものが混在していますが、こちらはドロワーズありのものでデザインされています。
高さは約15cmで少し大きめなのと、髪が後ろでまとまっている都合上奥行きも11cmとかなりの幅があり、飾る際はスペースに余裕を持っておく必要がありそうです。
イラストを担当されたのは、5〜6月の秘封倶楽部の二人のフィギュアと同じくののこ先生です。
フリューさんのプライズで展開される美鈴のぬーどるストッパーのイラストを描き下ろしさせていただきました！
— ののこ＠紅楼夢た-01ab (@korokoroudon) 2023年7月14日
今秋登場予定です。どうぞよろしくお願いしますー🍜🍜 #東方Project https://t.co/DA3PV6c2aC pic.twitter.com/gZ9kzCzDzp
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 4/5
・顔の塗装・質感: 3.5/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 3.5/5
元のイラストだと比較的正面を向いているような表現でしたが、このフィギュアでは顔自体がかなり上方向に向いているのと、さらに上目遣いなので、顔の位置から15〜20度ぐらい上の方向で見ないと視線があいません。
アイプリント自体は細かく、差し色なども入れられていますが、瞳の下側の方はほぼ白色で表現されていて、イラストとは少し違った印象の目になっています。
口は単色のプリントで表現されており、ここからは簡素な印象を受けます。
顎の左側付近になぜか黄色っぽい汚れが付着していました。
髪は整形色のようですがテカリはそれほど強くなく、造形も元のイラストの動きが少なめな中で可能な限り立体感を出すべく、顔と前髪の位置をかなり離した造形になっています。
後ろ側の髪は2つに分かれて、それぞれぐるりと毛先が丸まったような形状となっており、ミクのフィギュアでたまに見かける表現ですね。
【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 3.5/5
・衣装の造形: 4/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 4/5
衣装の基本的なデザインはイラストに則ったものになっていますが、衣装のシワの表現はイラストよりもディティールの細かい作りになっています。
脇や袖口の部分はしっかりと影が落ちるような、深さのある造形となっており、うまく立体感が強調されているように感じます。
チャイナ服のようなベストの縁取りは金色で塗装されていますが、かなり細い線であるにも関わらず、ほぼブレ等はなく比較的きれいに仕上げられている印象でした。
それ以外の上半身側は基本的に成形色で、黒い部分以外はテカりの強さも問題なさそうなレベルでした。
私の入手した個体は、胸のリボンが全体的に胸の左側に偏るような状態になっていますが、やわらかめのプラスチック素材で作られているため、箱の中で癖がついてこのような形になったのだと思われます。
ただこのリボンと袖口のリボンはややテカリが強めで、ここだけはこのフィギュアの質感を悪化させてしまっているように感じます。
下半身側の造形も上半身と同様、イラスト以上に作り込まれた形状となっており、なかなかに見応えがあります。
特にスリットの入っている左脚側のドロワーズの、膝周りの布が引っ張られてできるシワの造形と、そこから上のボディラインに沿った形状のメリハリの付け方は巧みです。
スカートのスリットの部分の白い塗装は、若干はみ出しや塗り残しなどがありました。
座りの安定感のチェックですが、普通に座らせる分には全く問題なく、多少浅めでも問題はなさそうです。
クレジット表記はスカートの後ろ側にモールドで表現されていました。
この手のフィギュアだとイニシャルのみの記載のことが多いように感じますが、珍しくフルで日本語で書かれています。
【台座・付属品】
・台座の品質: −/5
・付属品の品質: −/5
付属しません。
【総評】
・総合評価: 4/5
イラストと多少表現が異なる箇所はあり、プラスとマイナス、いずれにも作用しているなと感じました。
致命的というほどの問題はないフィギュアなので、写真を見て良いなと思っていただいた方は入手してみていただければと思います。
