12/22リリース、セガ ちょこのせシリーズ、NEEDY GIRL OVERDOSE あめちゃんをレビューします。
先日のてんしちゃんの中の人と言うやつでしょうか。
以前のレビューでセガは同一作品で2作作る傾向が強いと書いた通り、実際今回も2作目が出ているわけですが、コルシファやトニカワのように、両方とも同一キャラクターにしなかったのには少々疑問も残ります。
というのも、この2作が同一キャラクターで出てくる場合はクオリティがかなり近い傾向があるのですが、別キャラクターだとクオリティはおろか、方向性すら全然違うフィギュアが出てくることも珍しくないためです。
とはいえ、てんしちゃんの方の出来はかなり良かったので、こちらのフィギュアも出来が良いことを信じてレビューしていこうと思います。
【全体】
・大きさ・存在感: 3/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
てんしちゃんの方は地面に座るポーズでしたが、こちらはスマートフォンを片手に椅子状のものに腰掛けるポーズのフィギュアです。
サイズはおよそ13.5cmといったところで、てんしちゃんと比べると小さめのサイズ感で仕上げられています。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3.5/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 3.5/5
・髪の造形: 3/5
・髪の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3.5/5
まず全体的に言えるのは、このフィギュアはてんしちゃんほど分かりやすいフィギュアではないということだと思います。
どういうことかは後で少し説明しますが、まずは顔を見てみると灰色の瞳に赤の差し色が使われたデザインとなっています。
見る角度や光を当てる角度にもよりますが、ちょうど髪の影が目にかかるような形になるため、病んでいるような顔の表現になります。
最近のセガではぼっちちゃんのフィギュアでよく見かける表現方法ですね。
髪の造形の細かさは今一つで、部分的に黒い色は置かれているものの、全体的には成形色部分が多いため、質感も今一つな感じです。
後は顔が少しうつむきがちなのもあってか、全体的に顔のパーツが頭の下側に寄っているような印象も受けます。
【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 3/5
・衣装の造形: 3.5/5
・衣装の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3/5
先ほどの「このフィギュアは分かりやすいフィギュアではない」ということについてですが、これは裏を返すとてんしちゃんのフィギュアは非常に分かりやすいフィギュアだったという風に言えます。
水色のセーラー服の質感はエナメル感が出たパール塗装で、頭に水色とピンク色の二重螺旋のツインテールを付けているという、分かり易いキャラクターの特徴がどのように実現されているのかを見れば良く、評価しやすいのがてんしちゃんのフィギュアが分かり易い理由だと考えます。
一方であめちゃんはビジュアルにキャラクター付けはされているものの、てんしちゃんのような派手さがないため、クオリティを語るポイントが明確化されておらず、そうした意味でわかり易くないフィギュアだという風に感じています。
ただ有り体に行ってしまえば、クオリティはてんしちゃんより数段落ちると言わざるを得ないでしょうか。
衣装の表面が質感もそうですが、造形もてんしちゃんと比較するとかなり衣装のシワが少なめで、あまり見栄えはしません。
脚もほぼ同様でしょうか。
しっかりと膝の角ばった感じが出ていたてんしちゃんのフィギュアと比較すると全体的に丸まった感じの形状になっており、メリハリ感は薄めになってしまっています。
ある意味盛った姿がてんしちゃんなので、あめちゃん側が地味なのは必然とも言えますが、それでもフィギュアとしてのクオリティが落ちるのはいただけませんね。
お尻には平らに成形された部分もありますが、それよりも前の太ももの部分で接地するような感じになります。
あまり安定感は良くなく、浅めに座らせると前方に倒れてしまうため、深めに座らせるのが必須です。
下着も黒色で作られてはいますが、ややエッジが曖昧な模様やフリル等が見られる程度で、てんしちゃんのような見どころがあるというわけではないですね。
【台座・付属品】
・台座の品質: -/5
・付属品の品質: -/5
付属しません。
【総評】
・総合評価: 3/5
造形も質感もてんしちゃんの方からはかなり悪化してしまっており、プライズなりのフィギュアと言わざるを得ないですね。
やはりてんしちゃんの高いクオリティを維持するのは難しいのかもしれませんが、てんしちゃん/あめちゃんのフィギュアは続編があるようなので、そちらではあめちゃんの方も十分なクオリティがあることを祈るばかりです。
