2/17リリース、タイトー Desktop Cuteシリーズ、五等分の花嫁 中野四葉 描き下ろしCat room wear ver.をレビューします。
このシリーズもこれで終わりですね。
中々クセの強い箱の形状でクレーンゲーマーとお店を翻弄してきたであろうこのシリーズですが、いざ最後の四葉のフィギュアの箱を見てみるとそれほど特殊な形状というわけでもなく、私の「箱の形状が難しい順」という予想は外れでしたね。
でもそうだとすると、この並び順は一体…という感じではありますが、もしかしたらフィギュア本体の方に答えがあるかも知れないので、どのようなフィギュアか見ていくことにしましょう。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: -/5
・バランス: 4.5/5
これまでの4人と同様、Tシャツにハーフパンツという衣装は同じですが、大きく異なるのはこれまでにない膝立ちのポーズであることですね。
このため過去の4人と単純に比較できるわけではありませんが、大きさはおよそ15cm強くらいの大きさになっています。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4/5
・顔の造形: 4.5/5
・顔の塗装・質感: 4/5
・髪の造形: 4.5/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
アイプリントはこれまでの4人とほぼ同じデザインで、マットで落ち着いた質感のものになっています。
大きく開かれた口は、しっかりとした深さのある形状で、前歯と口、そして舌がそれぞれ造形でも塗装でもはっきりと区別されている点は非常に良いのですが、口の塗装が一部左目の下に飛んでいるのが惜しいところでしょうか。
髪は先端がクリアになるタイプのもので、毛先以外の部分は塗装で仕上げられています。
毛先の部分も透明度のあまり高くないオレンジ色で、髪としての存在感と髪全体の軽さを両立することができていると感じます。
髪の造形も軽やかな印象にかなり寄与しており、全体が大きく顔の左側にシフトするような毛先の動きが、身体側の動きともよくマッチしています。
惜しいポイントは左の猫耳の周辺に接着剤のはみ出しが見られた点くらいでしょうか。
【身体】
・素肌の造形: 4.5/5
・素肌の塗装・質感: 4/5
・衣装の造形: 4.5/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4.5/5
右腕を大きく上げたポーズを取った瞬間のような躍動感のあるポーズと造形が魅力的ですね。
シャツは肩が低い位置にある左肩方向にかけて流れるようなシワの表現がとなっており、存在感のある胸とその下のシャツの自然な造形も見どころと言えます。
シャツの裾からはお腹もちらりと見え、やや浅めの表現ではありますがおへそもしっかりと作り込まれています。
袖からも比較的肌がよく見えるフィギュアで、両脇共に袖の中が作り込まれているのも好感触ですね。
今回の四葉に関しては肌の質感は全体的にほぼ同一で、三玖で問題になっていた首から肩のパーツにかけての質感の悪さはこのフィギュアでは見られませんでした。
衣装の方も全体的に成形色の部分が多いようですが、射出成形が上手いのか表面の質感はほぼ気にならないレベルですね。
脚は腿の形状がややリアリティのあるものとなっており、特に腿の内側の造形がリアルに作り込まれているように感じました。
そして、このフィギュアが最後にリリースされたであろう理由がこのハーフパンツの内側に隠されていました。
その理由は、極めてシンプルに下着がかなりしっかりと見えるということです。
考えてみるとこれまでの五月はほぼ完全に下着をガードしていたのに対して、一花・二乃は本当に僅かに見える程度、三玖は角度次第ではそれなりに見えるという感じでしたが、ここまではっきり見えるのは確かにこのポーズだからこそですね。
ズボンの隙間からはお腹の部分も見えたので、うまく接着剤をはがせればズボンを脱がすこともできそうです。
クレジット表記は右脛の下に白色でプリントされていました。
【台座・付属品】
・台座の品質: -/5
・付属品の品質: -/5
付属しません。
【総評】
・総合評価: 4.5/5
フィギュアの並び順はまさかのまさかでしたが、全体的には致命的な問題もなく各々のキャラクターの特徴が出たシリーズだったと思います。
四葉に関しては、軽やかな髪の造形と塗装、丁寧な口の作り、衣装のシワとその奥にまで踏み込んだ作りと、見どころの多い魅力的なフィギュアに仕上がっていたのではないでしょうか。
