3/9リリース、タイトー Corefulシリーズ、ワンエグ 大戸アイ にっこりver.をレビューします。
レビュー予定に入れそこねたのですが、中古ショップに出向いた際に偶然見かけたので入手することができました。
このフィギュアも最近割と頻繁にあるタイクレ限定フィギュアのリニューアル再販で、オリジナルのリリースは2022年のようです。
再販がされる前は中古ショップの相場が3000円以上だったと記憶しているのですが、今回の再販版はなんと1100円で入手することができました。
ただ再販前のバージョンの相場が下がっているかと言われるとそういうわけでもないらしく、直近でも3000円台で取引が成立しているようなので、必ずしも再販によってオリジナルの価値が下がるというものでもないというのは少々理解しがたいですね。
【全体】
・大きさ・存在感: 3.5/5
・カラーリング: 4.5/5
・バランス: 4/5
お腹の部分にひまわりの花のプリントが入った黄色いパーカー姿で、ダブルピースをしたポーズです。
大きさは19.5cmちょっとで、このシリーズのフィギュアとしては標準的なサイズ感です。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 4.5/5
・顔の造形: 3.5/5
・顔の塗装・質感: 4/5
・髪の造形: 4/5
・髪の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4/5
・総合評価: 4/5
キャラクターの名前の由来にもなったであろうオッドアイは、アニメ版とほぼ同様の配色で作られており、大きく見開かれているのもあって目力の強い印象の仕上がりです。
再販にあたって顔の造形は置き換えられており、開いていた口は、白い歯を見せて笑うような形になっています。
顔の鼻から上の部分の造形が平面的なためか、顔の右側深めの角度からだとやや不自然さのある見た目となる角度がある点は少々気になるでしょうか。
髪はアホ毛の部分のみが毛先がクリアパーツで作られており、それ以外の部分は成形色の上に部分的に暗めの色が置かれているような形の表現になっています。
外ハネのあるショートヘアーは若干直線的で、アニメで見られるようなくせっ毛というよりも、どちらかというとボーイッシュな印象を受けます。
横方向から見ると分かりますが、頭の前側と後ろ側で若干色のバランスが変わっており、後頭部の方が比較的明るめに表現されています。
【身体】
・素肌の造形: 4/5
・素肌の塗装・質感: 4/5
・衣装の造形: 4.5/5
・衣装の塗装・質感: 4/5
・ビルドクオリティ: 4/5
・見所・魅力: 4.5/5
・総合評価: 4.5/5
再販前に前方に伸ばしていた左腕は顔の少し前のピースサインに置き換えられています。
ちょうどパーカーの胴体部分と腕の部分でパーツ分割がされていますが、リニューアル前の商品画像と見比べても胴体部分は大きくは変わっていないため、おそらく腕から先だけ新製されたものではないでしょうか。
パーカーの表面はモールドで細かな凹凸が表現されており、成形色ではあるものの、質感はそれほど悪くないように感じられます。
造形自体はフードの部分の布が折り重なる表現や、肘の部分のシワの造形など自然な造形ではあるのですが、多少オーバーサイズ気味のパーカーであるため、ボディラインはほとんど感じられません。
背中側のフードのすぐ下くらいの位置には多少黒っぽい汚れのようなものが見られました。
ゆったりとした衣装なので、パーカーの内側がどうなっているかは少々気になるところではありますが、ちょうどズボンの上端ぐらいの位置で内側は埋められており、この部分は下から覗いてもそれほど意味はありません。
丈の短い短パンから伸びる脚は正面方向からだと非常にほっそりとした形状に見え、同じようなスケール感のCorefulシリーズのフィギュアと比較しても異色な感じのある作りです。
横方向から見るとある程度しっかりとした厚みが感じられますが、この不自然さを敢えて作り込んでいるのかは少々気になるところですね。
短パン・靴下・スニーカーと比較的塗装箇所が多い割にはそれほど大きな破綻は見られず、塗装は丁寧な印象です。
ただ右ももの前面に青っぽい塗料が薄っすらと飛んでいたくらいでしょうか。
短パンのフィギュアなので全く期待していなかったのですが、下から覗くとしっかりと内側に白い下着が表現されていることが容易に見て取れます。
タイトーは五等分の花嫁のCat room wearで短パンの内側の下着を作り込んでいたのは記憶に新しいですが、もしかしたらそうした流れはこのフィギュアからも受け継がれているのかも知れませんね。
【台座・付属品】
・台座の品質: 4/5
・付属品の品質: -/5
蛍光グリーンのクリアの円盤に黄色のプリントです。
【総評】
・総合評価: 4/5
塗装箇所のクオリティは比較的よく、短パンの内側など意外性のある魅力も兼ね備えたフィギュアではあるのですが、顔の表情や造形、脚の形状など人を選ぶ要素もあるのが評価の難しいポイントでしょうか。
タイクレ限定で3000円となるとあまり失敗したくない気持ちにもなりますが、このフィギュアは冒頭で述べた通り1000円台で取引されているので、実物を見て判断してみるというのも良いかもしれません。
