個人的フィギュアレビュー Co-fig

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【4/5】その着せ替え人形は恋をする Luminasta “喜多川海夢-キラキラ、アフタースクール” (セガ)

5/26リリース、セガ Luminastaシリーズ、着せ恋 喜多川海夢をレビューします。
昨年話題になった、着せ恋がついにプライズフィギュアで出てきましたね。
この手の話題作のフィギュアを早めに出してくるのはセガなことが多いですが、同時にやや「うーん」となるようなクオリティであることも珍しくありません。
とはいえ、今回はそれなりにしっかりと期間があったので、大丈夫であると思いたいですが…果たしてどうでしょうか。

【全身】


制服姿で走りながら手を伸ばしたポーズです。
大きさは約18cmで、プライズフィギュアとしては標準的なサイズ感でしょうか。

【顔・髪】


アイプリントの塗り分けは比較的シンプルで、多少ラインは太めでしょうか。
口の中は比較的明るめの色単色で塗装されており、もう少し情報量の欲しいところではあります。

 


髪は黄色の部分は恐らく無塗装で、毛先がピンクで塗装されています。
細かく毛先が別れており、造形は良いのですが、ところどころパーティングライン上のバリが目立つでしょうか。


パーツ同士の接合部も割とはっきり見えるような構造になっており、接着剤が伸びたような跡が見られる箇所もあります。
また顔は多少顎のラインが鋭角で、深めの角度から見ると多少顔のバランスが崩れます。

【上半身】


制服のシャツは無塗装で、数か所黒っぽい初期汚れが付着するなど、質感的には今ひとつです。
一方で造形は細かく、シャツの細かいシワなども丁寧に作り込まれている印象です。


シャツの造形の凄いところとして、このフィギュアはブラのラインが浮いているところまで形作られています。
左胸から脇腹にかけてのラインで分かる他…


背中側を見るとバッチリと紐が見えるようになっています。
スケールならともかく、プライズでこういう表現がされているのは珍しいですね。
また、目立たないところですが、鞄のアクセサリーなどのディティールも手を抜かずに再現されているところはセガらしさを感じます。

【下半身】


脚は強弱のある造形で、足首と腿の太さにメリハリがある造形です。
靴下にはローファーの塗料が飛んでしまっていました。


実はこのフィギュア、スカートの中が凄いことになっています。
横方向から見たときに見えるボリューム感大きめのお尻もそうですが…


下着の色がプライズフィギュア標準装備の白ではなく、赤と黒のかなりド派手なものになっています。
レースやリボンも塗装で再現されるなど、プライズフィギュアとしてはかなり限界に近いところまで攻めているのではないでしょうか。

【台座】


三角形の台座に白い線です。
道路上のイメージでしょうか。

【総評】評点 4/5
質感こそプライズなりですが、ディティールに対しての作り込みは十分評価できるレベルのフィギュアです。
欲を言えば少し顔もディティール感が欲しいですが、作品のファンの方にはある程度満足していただけるはずなので、気になった方は入手してみていただければと思います。