7月のプライズ以外のフィギュアレビューは、グッドスマイルカンパニー POP UP PARADEシリーズ、エヴァンゲリヲン新劇場版 綾波レイ ロングヘアver.をレビューします。
冴えカノ加藤のレビューに続き、プライズフィギュアとの比較第二弾です。
エヴァは少なくとも新劇場版の序が放映されてからかれこれ10年以上、プライズフィギュアが出続けており、プライズとしてかなりクオリティに安定感のある作品と言えます。
前回の加藤はタイトーの、それも比較的出来が良い方のフィギュアでちょっと不公平感があるなと思ったので、今回は同じくロングヘアのセガSPMシリーズのフィギュアのレビューを振り返りながら、良いところ悪いところを見ていければと思います。
【全身】
右手で反対の肘を持ったポーズです。
大きさはPop Up Paradeシリーズとしては標準的な18cm程度のサイズ感です。
【顔・髪】
顔は非常に穏やかな表情で、プライズのようなちぐはぐ感はありません。
アイプリントはシンプルで、チークの塗装表現もありませんが、この辺りはプライズフィギュアと共通するような要素ではあります。
一方で髪造形のクオリティはこちらの方が圧倒的によく、細かな毛束の凹凸やそれらが織りなす影が、フィギュア全体の強いメリハリ感を演出しています。
プラグスーツは比較的凹凸が少なめの衣装なので、こういった形で補われているのは非常にバランスがいいように感じます。
背中側もご覧の通りです。
やや惜しい点を挙げるとすれば、左側のインタフェース・ヘッドセットのすぐ下に削れたような跡が見られました。
【上半身】
プラグスーツは白い部分も含めて全体的に塗装されています。
肉眼レベルではそれほど気になりませんが、写真で見ると所々黒っぽい点のような汚れが見られます。
おそらくその理由は、塗装の筆塗り箇所の多さに起因してると思います。
肩のマイナスネジ状のパーツや、胸の下の赤いコアっぽい部分などはタンポ印刷ができなかったためか、筆塗りでの塗装となっており、このフィギュアの端々から手作り感を伝わってきます。
プライズほど数が出るわけでもなく、かといって価格的にコストがかけられるわけでもない、となるとこうならざるを得ないんでしょうね。
【下半身】
脚は綾波らしくスレンダーな形状です。
セガのプライズフィギュアで比較的よくある足全体のゴツさはこのフィギュアからは感じません。
お尻の形状が伺いづらいのは、セガのプライズと共通です。
【台座】
六角形の台座です。
【総評】
所々手作り感やそれに伴う粗は見られますが、トータルで見れば 比較的まとまった クオリティのフィギュアのように感じます。
セガのプライズとの比較で言うと、明らかにこちらの方が出来は良いので、並レベルのプライズフィギュアと比べればやはりこちらの方がクオリティは上…ということになるのでしょうか。