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【3/5】初音ミク Project DIVA MEGA 39's Luminasta “初音ミク-シュープリーム” (セガ)

7/21リリース、セガ Luminastaシリーズ、Project DIVA 初音ミク シュープリームver.をレビューします。
セガの従来のPMシリーズは、PM・SPM・LPMとある程度力の入れ具合を予想できる要素がありましたが、Luminastaシリーズになってやや予想がしづらくなりました。
ただ、今回のフィギュアはSupreme…ファッションブランドや新幹線の名前にも使われている「最高の」という意味の単語なので、力が入っているのではと予想していたのですが…
どうもこのSupremeはProjectDIVAの中の衣装セットの一つの呼称のようで、フィギュアとしてのクオリティを示すものではないようです。

【全身】


初音ミクの名曲、「ワールドイズマイン」の動画で登場した衣装で、スカートの裾を軽くつまむようなポーズです。
フィギュアの高さはおよそ20〜21cmで、立ちポーズのセガのフィギュアとしては標準的なサイズ感です。

【顔・髪】


ProjectDIVAミクのフィギュアはこれまでもいくつかレビューしてきましたが、その中でもかなりクセの強い顔の作りになっています。
最も特徴的なのが目で、通常この手のフィギュアの目はリアルな眼球と同様の球形にはなっていないことが多いのですが、こちらのフィギュアは造形で目の丸みが作り込まれています。

 


この手の目を丸く作る表現は、ドールやQposketのようなミニフィギュア、一時期一番くじの上位賞になっていたアートスケールフィギュアなどで見られる表現ではありますが…正直このフィギュアにはあまりあっていないですね。
横方向から見ると比較的分かりやすいのですが、通常目のある位置を盛り上げる形で目が造形されていることから、目が飛び出してしまっているように見えてしまっているのが原因と思われます。


髪の塗装にはこだわりが見られ、全体的にラメフレークの入った塗料が使われている他、濃淡2色での塗り分けも行われています。
造形のボリューム感はやや控えめですが、髪の流れ自体ははっきりとわかるような造形になっているのと、塗装のクオリティが高いのでそれほどその点は気にならないですね。

【上半身】


白黒2色の衣装で、白い衣装には所々影となる部分に薄く紫色の塗装が施されています。
一方で黒い部分は成型色で、質感はいずれもプライズフィギュアなりといったところでしょうか。


造形は可もなく不可もなくといったところですが、質感の今一つさにやや引っ張られてしまっている感じはあるでしょうか。
ビルドクオリティはいつものセガと特に変わりはなく、特に左手首につけている腕輪の周辺はバリや接合面の段差などが見られ、プライズ感の強い仕上がりです。


肌が顔と首だけやや透明感が強く白っぽいパーツが使われており、この箇所の質感はやや今一つです。
腕や腿はある程度血色もよく、肌が透けるような感じもしません。

【下半身】


脚はミクらしい細身かつシンプルな形状です。
ソックスも無塗装で、スカート部分と同じ素材で作られているように見えます。


靴は所々銀色の塗装が施された上に、薄くクリアの層が載せられていて、革のような光沢感が表現されています。


スカートの内側は下着の上端までは表現されています。
前側はそれほど細かな表現はされていませんが、お尻側は下着のシワなどが見所になると思います。

【台座】


大理石風のプリントと赤い十字が塗装された十字形の台座です。
側面に指紋の付いた赤い十字の塗料が付着していて、自分が触ったのが原因なのかと焦りましたが、自分の指は汚れておらず、そもそも軽くこすったぐらいでは取れないような塗料だったので、ほぼ間違いなく製造時に着いたものと見てよさそうです。
少し安心すると同時に、これはだいぶ萎えましたね。

【総評】評点 3/5
見どころは髪だと思うのですが、癖の強い目やプライズなりのクオリティの部分、あとは台座の汚れが目立つフィギュアでした。
どれだけ魅力的なポイントがあっても、まずは最低限レベルのところはしっかりと抑えて欲しいですね。