6/16リリース、セガ Luminastaシリーズ、初音ミク ライブステージver.をレビューします。
元はと言えば音声合成ソフトで、ライブイベントも何度となく開かれているので、当然歌うようなポーズのフィギュアがあっても良いはずなのですが、最近のプライズフィギュアだとそのようなフィギュアは却って少ないように感じます。
キャラクターとしてあまりにも普遍的な存在となりすぎてしまったが故のことだとは思うので、それだけ表現の方法に固執せずに広がり続けてきた結果だとポジティブに捉えることもできますが…
【全身】
歌うということを主軸に置いた点では原点回帰と言えますが、表現の方法としてはありそうでなかった形になっています。
5頭身くらいの非常にデフォルメの効いたバランス感で、こういう大きめのフィギュアよりはミニフィギュア系にありそうな感じです。
イラストを担当されたのはくるみつ先生です。
インターネット上で画像が見つけられませんでしたが、箱の天面に印刷されているものと比較すると、多少首の角度が異なる程度で、全体的な雰囲気はよく捉えられています。
【顔・髪】
こういうデフォルメの効いた顔なので、アイプリントの評価は難しいですが、全体的にはイラストをよく再現しているように感じます。
正面からだと眉が隠れやすい髪型なのと、イラスト上も眉がほぼ髪に掛かるようになっているので、イラストから感じられる自信に満ちた感じの雰囲気は若干 感じ取りづらいでしょうか。
髪もイラストに忠実な大きめの毛束の表現になっています。
単色無塗装ですがテカリは少なめで、質感的にはまあまあと言ったところです。
フードの猫耳の部分には「39」のプリントが入っています。
後ろ側はほぼ装飾なしでシンプルですね。
【上半身】
手が大きめのバランス感で、マイクを突き出して耳に手を当てるようなポーズです。
ライブでよくある、客に歌わせるやつをイメージした感じでしょうか。
衣装は黒い部分が無塗装です。
塗装自体ははみ出しなども少なく比較的しっかりとしている印象ですが、右足側のスカートの部分にぶつけて塗装が剥がれたような跡が見られました。
上半身側はボリューム感は少なめで、腰から下は大きめに表現されています。
このイラストを立体で自然に見せるのはかなり難しいことだと思いますが、このフィギュアはかなり上手くやっている方だと思います。
【下半身】
下半身は手と同様足がやや大きめな点を除けば、ややデフォルメは控えめで、比較的しっかりとした形状になっています。
右脚側の膝から下はやや白化が見られ、上半身側と比較すると質感は今一つです。
アシンメトリーなソックスには大きく「01」の数字がプリントされています。
意外にもお尻の下の部分の造形ははっきりとしていました。
下着の色はプライズフィギュアにしては珍しく黒です。
【台座】
白い円盤にピンクのプリントです。
【総評】評点 4/5
ディテールの出来が云々というより、このバランス感が刺さるかどうか次第ですね。
このサイズ感でこういう表現のフィギュアは珍しいので、刺さる方は入手してみていただければと良いかも知れません。