10/20リリース、セガ Luminastaシリーズ、この素晴らしい世界に爆焔を! めぐみんをレビューします。
ちょうど先日転スラの10周年フィギュアをレビューしましたが、この作品も商業版基準で言えば今年で10年ですね。
最初は、原作版の三嶋くろね先生の可愛らしいイラストと比較すると、アニメ版は何をどうすればこうなるのかというぐらい絵柄が変わっていて、割と抵抗がありましたが、今となっては見慣れたものなので、人間の慣れというのは恐ろしいものです。
今回のフィギュアは今年の春に放送されたスピンオフが元になっているようですが、来年にはアニメ3期もあるようなので、まだしばらくはこの作品のフィギュアの新作を楽しめそうですね。
【全体】
・大きさ・存在感: 3/5
・カラーリング: 4/5
・再現度: -/5
・バランス: 4/5
左手を伸ばしためぐみんらしいちょっと中二病っぽいポーズのフィギュアです。
高さはおよそ19.5cmで、フィギュアの大きさ自体は特に小さくはないように感じられますが、頭部がやや小さめに作られている関係上、アニメの設定よりもやや高めの頭身での立体化になっています。
【顔・髪】
・アイプリントの品質: 3.5/5
・顔の造形: 3/5
・顔の塗装・質感: 3/5
・髪の造形: 3/5
・髪の塗装・質感: 3.5/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3/5
アイプリントはアニメ版に準拠した塗り分けのはっきりとしたもので、あまり細やかな感じはありませんが、大味にもなっていない絶妙なバランス感です。
この手のフィギュアにしては珍しく、口はモールドの造形のみで表現されていて、特に塗装やタンポ印刷などはされていないようでした。
顔のパーツはテカリが目立ちますが、これは射出成形の問題以外にも肌の調色の問題もありそうですね。
他のプライズフィギュアと比べても、若干肌の色が濃いめのように感じます。
髪は全体的に塗装されているようで、光の反射を表現するような明るめの塗装も所々見られます。
造形はもみあげ部分の動きは良いのですが、それ以外は全体的に浅めの造形で、左目の上側の髪の分け目がかなり深めなのもあって、若干違和感があります。
【身体】
・素肌の造形: 3.5/5
・素肌の塗装・質感: 2.5/5
・衣装の造形: 3.5/5
・衣装の塗装・質感: 3/5
・ビルドクオリティ: 3.5/5
・見所・魅力: 3/5
アニメ本編でよく見かける冒険者服になる前の制服姿が再現されており、ネクタイの柄や細かな紐のパーツなども省略されることなく再現されています。
衣装の造形も、シワの表現は比較的大きめではありますが、それほど違和感を感じないレベルには作り込まれていると言えそうです。
ただ非常によろしくない点が成形色部分の質感で、特に制服のピンク色の部分とマントの裏地の赤い部分は、これでもかというぐらい光が強く反射します。
セガは結構こういう質感で仕上げてくることも珍しくないですが、せめてもう少しマットにしようという工夫が欲しいところです。
マントの表の黒い部分は赤い裏地に対して塗装で仕上げたものなのですが、元の素材のテカリが強めのためか、あまり隠蔽しきれていないように感じます。
またマントの裏側の膝付近には、擦れて塗装が薄くなったような跡が見られました。
脚は膝周りの凹凸の情報量が若干多めの造形ですが、それよりも気になるのがこの肌のテカリの強さです。
アニメとかだとわざとらしくハイライトを入れることは珍しくありませんが、それにしてもこのテカリの強さはもはやわざとやってるとしか思えないレベルです。
膝の周辺は若干色味が濃くなるような色の変化が見られ、この点は製造上の工夫として評価できるポイントです。
ただ一方で右脚側のブーツのすぐ上ぐらいの位置は、若干黒っぽいような色味となっていて、おそらくブーツのパーツのダボが透けて見えてしまっているのではないかと思います。
スカートの丈は短く、おそらく股下数cmというレベルだと思います。
下着の色もプライスとしては珍しく白色ではなく、本編の方でカズマがスティールしていたものと同じ色で表現されていました。
【台座・付属品】
・台座の品質: 3.5/5
・付属品の品質: 3.5/5
台座は黒い円盤に白いプリントです。
まためぐみんおなじみの魔女の帽子が付属します。
ただ以前Pop Up Paradeのめぐみんをレビューした時と同じように、かなり頭の上から落ちやすいので、頭の上に乗せた状態で飾る際は注意が必要です。
【総評】
・総合評価: 3.5/5
とにかく表面の質感の悪いところが目立つフィギュアで、髪の造形ももうちょっとというところですね。
来年もアニメ放映があるとのことなので、出来の良いプライズフィギュアを気長に待つというのもありかもしれません。
